わが生涯に一片の悔いなし――。マンガ「北斗の拳」を読んだことがなくても、このセリフに覚えがある人は多いだろう。主人公ケンシロウの義兄でライバル、作中屈指の人気キャラクター・ラオウが、最期の瞬間に発した名セリフだ。

そんなラオウになりきれるサービスが、札幌市のノースサファリサッポロという動物園で始まる。「なぜ動物園で...?」と思ったあなた。ラオウの愛馬「黒王号」を忘れていないだろうか。筋骨隆々、巨大な体躯をした黒馬のことだ。

そう、ノースサファリサッポロでは、ラオウのコスプレをしたまま黒王号(のような黒馬)にまたがることができるのだ。例えば、こちらの画像のように。


(C)武論尊・原哲夫/NSP1983 版権許諾証EG-709

血沸き肉躍る(?)ロマンあふれるサービスだが、なぜ動物園がコレをやろうと思ったのか。Jタウンネットが、ノースサファリサッポロを取材した。

コスチュームは「かなり精巧に再現」

このサービスは2019年7月13日から始まるものだが、すでにネット上では大盛り上がり。ツイッターには、ラオウファンから「やるしかない」「このためだけに札幌へ行っても一片の悔いなし」といった熱い期待の声が相次いでいる。

ノースサファリサッポロの担当者によると、ラオウコスチュームを着ての記念撮影は1000円。ラオウ姿のまま乗馬体験に繰り出すこともでき、その場合の料金は2000円となる。どちらも中学生以上が対象だというが、子供と一緒に乗るなどは可能だという。

企画の狙いについて聞くと、「北斗の拳、ラオウファンの皆様に楽しんでもらえるよう企画しました」との回答が。コスチュームについては、「ラオウをかなり精巧に再現しています」とのことだ。サイズはフリーサイズだそう。

ちなみに、コスプレ衣装の持ち込みも可能だというが、

「歓迎ですが、着替える場所はありません。工夫するか家から着てきてください」(担当者)

としていた。

ちなみに、馬のサイズは体重が1トン、立った状態で背中が1.9メートル、頭の上までは2.5メートル。さすがに黒王号には及ばないかもしれないが、かなり大柄であることは確か。ラオウ気分を十二分に味わえそうだ。