佐々木希、アサリ料理したら「カニがいる」→どんな生態なの? 博物館に聞いてみた
女優の佐々木希さん(31)が2019年5月29日にインスタグラムに投稿した自作料理の写真が話題だ。
「あさりの中に小さなカニがいると嬉しくなる」と喜ぶ佐々木さんがアップしたのは、「キャベツとあさりのガーリック炒め」なる料理の写真。おいしそうな雰囲気が漂う1枚だが、佐々木さんの指摘通り、画面左下には小さなカニがアサリの中にいるのが分かる。写真を見たファンからも、「めっちゃ分かります」と、その偶然性を愛でる声が寄せられている。
名前は「オオシロピンノ」
佐々木さんのように、アサリを食べようとしたところ、カニが入っていたという事例に出会った方は多いことだろう。そこで、J-CASTニュース編集部は、東京の公益財団法人目黒寄生虫館に、今回のカニについて、その名前や生態について問い合わせてみた。
まず、カニの名前については、アサリに寄生する「カクレガニ」の仲間で、「オオシロピンノという種と思われます」とのこと。「アサリの殻内に生息し、アサリが海水中からろ過した餌を横取りして栄養を得ています。寄生していると考えてよいと思います」と、その生態について解説してくれた。
また、ネット上を見渡すと、「アサリの砂抜きの際にカクレガニが出てきたので飼ってみた」とする情報が散見されるが、本当に飼うことは可能なのだろうか。これについては、
「アサリの殻内で生活しているのはメスのみです。オスはもっと小型で普段は貝に寄生しておらず、繁殖のために、メスが寄生した貝に出入りすることが知られています。したがって、砂抜きの際に出てくるのはおそらくオスで、宿主に完全に依存しているわけではないことから、飼育できるのではないかと考えます」
とのことだった。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)