フェデラーを下した錦織【写真:Getty Images】

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フェデラー撃破に「ファイナル修造」が大興奮「錦織圭選手が本当の圭に会えた!」

 男子テニスのツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」は11日(日本時間12日)、1次リーグ初戦で世界ランク9位・錦織圭(日清食品)が同3位ロジャー・フェデラー(スイス)に7-6、6-3でストレート勝ち。実に4年半ぶりとなるフェデラー撃破を成し遂げた日本のエースを松岡修造氏も「錦織圭選手が本当の圭に会えた!」「超半端ない!片手バックハンドエース」と絶賛している。

 修造氏は「ATPツアーファイナルズで錦織圭選手が本当の圭に会えた!」と題して自身の公式サイトに記事を投稿。錦織にとって6連敗中だったフェデラー戦について「素晴らしい白熱した試合だった。最初からフェデラーは短いポイント、超スーパー攻撃テニスで圭を畳み込む。一方、圭もその威圧に負けず、いつも以上に守りすぎず、サーブアンドボレーや大事な時に必ず自分から攻めていくというプレイをしていた」と分析した。

 勝負の分け目となった第1セット、5-6で迎えた第12ゲームの15-30、錦織が右手一本を伸ばし、片手でバックハンドを決めたスーパーショット。ATPが「信じられる?」と絶賛し、公式ツイッターに動画付きで紹介したプレーを“修造節”全開で称えた。

「セカンドサーブをフェデラーがフォアハンドで半端ないリターン…。このポイントを奪われたらこのままフェデラーがセットを取り、敗れていただろう。そこでみせたのがっ!圭 超半端ない!片手バックハンドエース 観客は何が起きたのかわかっていなかった。完全にフェデラーがポイントを奪ったと感じていたからだ。一瞬シーンとした会場…審判がスコアを言いどよめきが!」

「やっとやっと強い錦織圭に、本当の錦織圭に出会うことができた!」

 第2セットも終始ペースを握った錦織の盤石ぶりに触れながら「セカンドセットも、集中途切れず、フェデラーを圧倒。ガッツポーズを何度も作りながら、やっとやっと強い錦織圭に、本当の錦織圭に出会うことができた!フェデラー相手にこのテニスが出来ているのだから、是非とも今年最後に最高の結果で幕を閉じて欲しいと心から願っています!」と愛情たっぷりにつづった。

「さあ、ここからです。今年最後の大会、錦織圭が世界一の錦織圭になる時がやってきた! 全米での悔しさをここで一気に爆発させて欲しい。そして、1ポイントづつ、一試合づつ、前にすすんでいこう! おめでとう!圭」と祝福とエールを送り、最後は「気合 超半端ない ファイナル修造」と締めくくった。(THE ANSWER編集部)