ソニー、予告のつもりが映画本編まるごとYouTube公開の失態。数時間後に削除

ソニー・ピクチャーズが、映画の予告編動画をYouTubeにアップロードしたところ、それが実は本編そのものだったという珍事が発生しました。映画のタイトルは「Khali the Killer」。もう足を洗おうと考えているLA在住のヒットマンが祖母の介護費用のために最後の仕事を受けたものの、クライアントが標的に指定したのは子供もいるクライアント本人の妻だったことで思い悩む...という内容。



映画の予告編をアップロードするのは、映画公開前、そしてレンタル、DVD/BDソフト発売前に当たり前のように行なわれるプロモーション活動です。しかし、本編をまるごとというのは連ドラはアニメの初回分なら話はわかるものの、単独の映画作品としてはただのばら撒きにしかなりません。

おそらくは、アップロードの担当者がうっかり予告編と本編を間違えてしまったのが原因と考えられます。しかし数十秒の予告編と1時間半前後はある本編では、そのアップロード時間も大きく異なるはずで、いくらでも気づいて取り消すことはできたはず。

しかし、今回のケースではアップロード中に気づかなかっただけでなく、まるごと公開してから5時間以上も削除されずに鑑賞可能な状態でした。残念ながら(?)記事執筆時点ではすでに映画本編は削除されています。

うっかり本編をアップロードしてしまった担当者の処遇が気になるものの、ソニーにとって幸いなのはこの映画がほとんど誰にも注目されていなかったことかもしれません。KhaLi the Killerはすでに2017年11月にはDVD化されており、ストリーミングサービスVUDUなどで視聴も可能です。しかし視聴者の評価はIMDbで3.6/10点。Rotten Tomatesでは評価すらついていないところをみると、B〜C級作品といったところでしょうか。

逆に考えれば、誤ってアップロードされたことで結果的にそのタイトルを世界に知らしめることになったのは、この映画にとって良いプロモーションになったとも言えそうです。