エンゼルスの大谷翔平【写真:Getty Images】

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21イニング連続無得点も意地の6号、地元紙「オオタニの爆風が完封負けを妨げた」

 米大リーグのエンゼルス大谷翔平投手が17日(日本時間18日)、本拠地レイズ戦に「5番・DH」で先発出場。0-7とリードされた9回に打者出場4試合ぶりとなる6号ソロを放った。完封負けを免れる意地の一発に対し、本拠地ロサンゼルスの地元紙は「99%忘れるべき試合で、1%の記憶に残すべきひと時」と伝えている。

 本拠地のファンをただで帰すわけにいかなかった。大谷が意地のアーチを午後10時過ぎのロサンゼルスの夜空に描いた。

 0-7で迎えた9回1死無走者。右腕プルイットに対し、1-1からの3球目、真ん中の速球を逃さず、真芯でとらえた。高々と舞い上がった打球はあっという間にセンター後方へ。フェンスによじ登った中堅手の上を行く特大の125メートル弾となった。敗戦目前で飛び出した完封阻止の一発に本拠地ファンも大盛り上がり。沈黙した打線において意地を見せた。

 本拠地ロサンゼルスの地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「オオタニの爆風が完封負けを妨げた。しかし、エンゼルスの3連敗は防げず」と見出しを打って報じている。

「99%忘れるべき試合で、1%の記憶に残すべきひと時」

「ボコボコの試合の中、エンゼルスにたった1度だけ、ブレイクスルーが訪れた。99%忘れるべき試合で、1%の記憶に残すべきひと時。9回に、オオタニがホームランを放った瞬間だ」

 3連敗を喫した忘れてしまいたい試合において、唯一、大谷の本塁打は記憶に残すべきシーンと紹介。「オオタニが411フィートの一発を放つ前、エンゼルス陣は3日間、21イニングでシャットアウトされており、攻撃陣は何もできない手に負えぬ状況だった」と伝え、ゼロ行進が続いていた打線に奮起を促す一発となった。

 8打席連続ノーヒットとなっていた大谷にとっても最終打席で一発が打てたことは次戦以降につながる。22イニングぶりの得点となったチームとともに浮上のきっかけとしたい。(THE ANSWER編集部)