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おひとりさま」という言葉が定着して久しい。昨今では、「ひとり居酒屋」や「ひとりカラオケ」、「ひとり焼肉」や「ひとり国内旅行」なども、それほど珍しくはなくなってきているようだ。それでは、人々はレジャーではどこまでを「おひとりさま」で楽しめると考えているのだろうか。今回は、マイナビニュース会員の男女1,000名に、「『おひとりさま』レジャーの限界」を聞いてみた。

Q.これはできない、「おひとりさま」レジャーの限界はどこですか? 各項目ごとに、お答えください

・「(項目)」(出来る-%/出来ない-%)

1位「キャンプ」(21.7%/78.3%)

2位「ボウリング」(25.1%/74.9%)

2位「遊園地」(25.1%/74.9%)

4位「海水浴」(26.5%/73.5%)

5位「スキー・スノーボード」(34.8%/65.2%)

6位「海外旅行」(44.0%/56.0%)

7位「カラオケ」(45.8%/54.2%)

8位「音楽フェス」(49.5%/50.5%)

9位「お祭り」(52.4%/47.6%)

10位「動物園」(60.7%/39.3%)

11位「ライブ」(61.2%/38.8%)

12位「水族館」(63.5%/36.5%)

13位「スポーツ観戦」(64.8%/35.2%)

14位「国内旅行」(76.9%/23.1%)

15位「美術館」(85.0%/15.0%)

16位「映画館」(85.6%/14.4%)

17位「ショッピング」(96.8%/3.2%)

Q.「おひとりさま」でやるのに、最も出来ないもの・ハードルが高いものをお選びください

1位「海外旅行」 21.8%

2位「キャンプ」 16.6%

3位「遊園地」 11.8%

4位「ボウリング」 9.9%

5位「出来ないものはない」 9.0%

6位「海水浴」 7.5%

7位「カラオケ」 6.6%

8位「スキー・スノーボード」 4.8%

9位「お祭り」 3.8%

10位「音楽フェス」 2.8%

11位「ライブ」 1.2%

11位「国内旅行」 1.2%

13位「動物園」 0.8%

14位「水族館」 0.6%

15位「スポーツ観戦」 0.5%

16位「ショッピング」 0.4%

16位「映画館」 0.4%

18位「美術館」 0.3%

Q.前問で選んだものが最もひとりでは出来ない・ハードルが高いと思う理由を教えてください(自由回答)

○■「海外旅行」

・「旅行自体、ひとりでは無理です。方向音痴で飛行機も電車もバスもひとりでは乗れないので」(35歳女性/その他/その他・専業主婦等)

・「現地の言葉も分からないし、そもそも日本から出たことがないから色々と不安要素がたくさんあるので、ひとりは無理だと思った」(24歳女性/その他/その他・専業主婦等)

・「ひとりだと、間違って治安が悪い地域に迷い込んでしまった時にトラブルに巻き込まれそう」(28歳女性/その他/その他・専業主婦等)

・「日本語以外は言語が堪能ではないので。自分ひとりで海外に行くのはとても困難を伴い、危険だから行くことは出来ない」(56歳男性/教育/専門サービス関連)

・「海外は何かとトラブルが多いかもしれないので、出来れば複数人で行きたいです」(43歳男性/コンビニエンスストア/販売・サービス関連)

・「学が堪能ではないし、ひとりだと置き引きなどの犯罪に巻き込まれると心配だから」(37歳女性/その他/その他・専業主婦等)

・「国内旅行ならともかく、海外旅行は本当に行きたい所に行けるのか、本当に安全で心配しなくてよいほど治安が良いのか分からない。その上、言葉も通じないだろうという不安でいっぱいになりそうなので、ひとりでは絶対無理だと思っているので」(59歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)

○■「キャンプ」

・「ひとりでテントを設置するのは無理そうですし、食事もひとりで作ってひとりで食べてひとりで後片付けをするのは、かなりキツイのではないかと思います。キャンブの醍醐味がまったく感じられないような気がします」(51歳女性/サービス/その他・専業主婦等)

・「ひとりでキャンプして何が楽しいのかわからない。やる意味がないと思う」(35歳女性/物流・倉庫/事務・企画・経営関連)

・「ひとりで野宿は危ないし、出来ないと思うから。あと、さみしくなるから絶対したくない」(28歳女性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)

・「さすがに大自然の真っ暗闇の中でひとりきりだと、寂しいし怖いから」(36歳女性/繊維・アパレル/専門職関連)

・「修行じゃあるまいし、ひとりでキャンプにいく意味が分からない」(45歳男性/ホテル・旅館/販売・サービス関連)

・「キャンプの醍醐味はみんなで協力してテントを立てたり、ごはんを作ったりすることなので、ひとりでキャンプは想像できない」(26歳男性/医療用機器・医療関連/技能工・運輸・設備関連)

○■「遊園地」

・「キャーキャー騒ぎあえるから楽しい。ひとりでキャーキャー出来ない」(52歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

・「周りが家族連れ、カップルや友人同士の集まりばっかりなのに、ひとりではしゃぐ勇気はない」(52歳男性/設計/建築・土木関連技術職)

・「家族連れやカップルが多い場所なので、人目が気になってしまう」(34歳女性/教育/専門サービス関連)

・「ひとりじゃ楽しめないし、感想を言い合う人がいないとアトラクションに乗ってもつまらない」(39歳女性/物流・倉庫/事務・企画・経営関連)

・「誰かと楽しみながらいる場所だから、キツイ。友人と奇数で行ってシングルライダーに乗るのも寂しかったから、ひとりは多分無理」(26歳女性/広告・出版・印刷/その他・専業主婦等)

・「遊園地は無理です。自分ひとりで心から楽しむことは出来ないし、他人にはしゃいでいる姿を見られるのも恥ずかしいから」(45歳男性/教育/専門サービス関連)

・「子どもか異性と行かないと浮くし、楽しくない」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)

○■「ボウリング」

・「失敗しても、フォローしてくれる人がいないから」(30歳女性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連 事務・企画・経営関連)

・「周りが盛り上がってるのに、ひとりだと目立つ。ストライクの時に喜びを分かち合える人がいなくて寂しい」(27歳女性/専門店/販売・サービス関連)

・「ひとりで投げるのを繰り返すのは、あまりにも寂しすぎて出来ないです」(41歳男性/その他/その他・専業主婦等)

・「点数競技は、相手がいなければ自己満足でしかないので。まだひとりゴルフの方が、青空の下で体を動かす爽快感が味わえるのでまし。景品の出ないパチンコのようで、時間の無駄としか思えないです」(54歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

・「周りの目が気になって、とても出来そうにないから。プロ級の腕前なら別ですが、変な人か友だちのいない人と思われるのが嫌です」(47歳男性/その他/その他・専業主婦等)

○■「海水浴」

・「カナヅチなので、溺れても気付いてもらえない」(47歳女性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)

・「水着でひとりぼっちは心細そうで、イヤだ」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)

・「今の時代、おひとりさまで海水浴をすると変態扱いされそうですからね……(笑)」(45歳男性/その他/その他・専業主婦等)

・「周りが家族や友人などの複数で来ている中、ひとりでは居場所がなくハードルが高いと感じました」(43歳男性/食品/その他技術職)

・「複数人じゃないと、荷物の管理が出来ない」(28歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)

○■「カラオケ」

・「聴衆がいないと、歌う気になれない」(46歳男性/不動産/事務・企画・経営関連)

・「ひとりでカラオケに行く人はとても少なく、非常に目立ってしまうから」(47歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)

・「盛り上げてくれる人がいないので寂しくなります。そもそも鼻歌くらいで歌うのが好きなので、マイクを使って大きな声を出すのも好きじゃない」(44歳女性/その他/その他・専業主婦等)

・「ひとりで歌っても虚しいだけ。ストレス発散にならない」(42歳男性/サービス/専門サービス関連)

・「なんか注文した時、店員から見下されそうなので」(52歳/エステティック・美容・理容/その他技術職)

・「ひとりで歌っても盛り上がらない。自宅で歌ってれば充分」(48歳男性/農林・水産/販売・サービス関連)

○■「スキー・スノーボード」

・「そもそもスキーなど出来ないので、誰かがいないと無理」(37歳女性/その他/その他・専業主婦等)

・「ウィンタースポーツに興味がないので、予備知識が毛ほどもない。そもそも九州育ちなので、雪がいっぱいあるという状況に対し不安がある。海外の方がまだマシ」(52歳女性/その他/事務・企画・経営関連)

・「スキーやスノーボードが出来ないので、そのうえひとりで行ったら何も出来なさそうなので」(25歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)

・「いなくなっても誰も気付いてくれなさそう。雪道運転も怖い」(41歳女性/ホテル・旅館/販売・サービス関連)

・「 ひとりで滑ってても楽しくないし、ちょっと浮いてる感じがする」(47歳男性/その他/その他・専業主婦等)

○■「お祭り」

・「ひとりで楽しむものではなく、大人数で楽しむのが前提になっているような感じがするので」(48歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)

・「ひとりでやることがいちばん想像できなかった。屋台へひとりで行くことはつらい……」(33歳男性/建設・土木/営業関連)

・「ひとりでは行ったことがないし、数人で行った方が楽しめる」(47歳男性/官公庁/公共サービス関連)

・「お祭りにひとりは切なすぎる」(56歳男性/放送・新聞/クリエイティブ関連)

・「寂しさがいちばん酷そう」(39歳男性/その他/その他・専業主婦等)

○■「音楽フェス」

・「まわりから悲しい女と思われそうだから」(30歳女性/その他電気・電子関連/営業関連)

・「心情的には余裕ですが、よく盗難とか絡まれるとか聞くので、安全面でひとりで行くのが怖いです」(25歳女性/ガラス・化学・石油/IT関連技術職)

・「ライブとは違い、色々なアーティストが出演するため、大人数でも楽しめる。逆に言えば、おひとりさまの敷居は高い」(34歳男性/その他/その他・専業主婦等)

・「大勢の中に、ひとりで長時間いるのがしんどい」(43歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

○■総評

調査の結果、出来る/出来ないの限界のハードルが高かった「おひとりさま」レジャーは、78.3%と8割近くが「出来ない」とした「キャンプ」となった。以下、「ボウリング」「遊園地」(共に出来ないが74.9%)、「海水浴」(73.5%)、「スキー・スノーボード」(65.2%)、「海外旅行」(56.0%)と続いた。反対に、「出来ない」限界が低いものとしては「ショッピング」(3.2%)、「映画館」(14.4%)、「美術館」(15.0%)などが挙がり、これらは多くの人がおひとりさまで「出来る」と判断していることが分かった。

おひとりさま」でやるのに、最も出来ないもの・ハードルが高いものでは、「海外旅行」が21.8%で首位となった。以下、2位「キャンプ」(16.6%)、3位「遊園地」(11.8%)、4位「ボウリング」(9.9%)と続いた。また、「出来ないものはない」とする人も9.0%いた。順位の低い、つまり「おひとりさま」のハードルが低いものとしては、18位「美術館」(0.3%)、16位「ショッピング」「映画館」(各0.4%)、15位「スポーツ観戦」(0.5%)、14位「水族館」(0.6%)、13位「動物園」(0.8%)となり、これらはいずれも1%を下回る結果となっている。

出来ない・ハードルが高い理由としては、「海外旅行」は、やはり言葉や治安の問題で、ひとりでは心細いという意見が多く寄せられた。確かに多くの場合、旅行はまだ見ぬ土地へ行き、日常と異なる環境を楽しむことが目的であることが多い。それが国内旅行であれならばまだしも、言葉も通じなければ文化や慣習も異なる海外となれば、ひとりでは二の足を踏んでしまう人がいるのも無理のないことかもしれない。

2位の「キャンプ」については、ひとりでは準備が大変だったり、山中でひとりぼっちは心細いという意見が多い。3位「遊園地」や4位「ボウリング」は、そもそもひとりで行く場所ではなく、周りから奇異な目で見られそう、という声が目立った。以下の順位のものに関しても、「孤独を感じる」や「周囲の視線が痛い」などのコメントが寄せられている。

一方では、「美術館」や「ショッピング」、「映画館」などは、ひとりで出かけることにほとんど抵抗は見られず、むしろひとりの方が気を遣わずにすみ、気楽でいいということもあるようだ。

現在では、たとえば女性がひとりで定食屋や牛丼店、ラーメン屋などで食事をすることは、特に都市部ではごく普通に見られる光景となっている。さらにカラオケや焼肉をひとりで楽しむことも、さほど珍しいことではなくなった。そういう意味では、昔に比べれば格段に、「おひとりさま」が暮らしやすい環境になってきていると言ってもいいだろう。

それでもやはり、遊びが主体のレジャーとなれば大人数の方が楽しいし、ひとりではちょっときつい。今回はそんな現実を、改めて確認させられる調査結果となった。

調査時期: 2017年12月20日〜2017年12月22日

調査対象: マイナビニュース会員

調査数: 男性646名 女性354名 合計1,000名

調査方法: インターネットログイン式アンケート

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