西と東でうどんつゆの味が異なるように、餃子のタレも地域によって様々です。ここでは、いくつかの地域をピックアップして、その土地のタレの特徴を紹介します!

 

【福島/にんにく・一味唐辛子】

福島県の人気グルメといえば、日本五大餃子に数えられる円盤餃子です。大皿に2、30個もの餃子が円形に並ぶ大ボリュームが特徴です。餃子のタレは、にんにくと一味唐辛子を足してピリッとさせて食べるのが福島流です。このタレをつければ、女性でもあっという間に一皿完食するんだとか。

 

【神戸/味噌ダレ】


味噌ダレ発祥の店は、昭和26年に神戸で創業した「元祖 ぎょうざ苑」です。貿易業と日本食レストランを営んでいた初代店主が中国に住んでいた時に、そこに住む日本人は現地のタレではなく、味噌ダレで食べていたといいます。帰国後、その味を再現し開業したのが始まりです。現在神戸では、店ごとの自家製味噌ダレを楽しめます!

 

【川崎/味噌・酢・ラー油】


「かわさき餃子舗の会」により、地域活性化の方法として生まれたのが「餃子のタレを統一する」というアイデアです。そこで2009年に発売されたのが「かわさき餃子みそ」です。現在川崎市内の餃子店を中心に取り扱われています。ちなみに同会推奨の黄金比は、かわさき餃子みそ:酢:ラー油=7:2:1だそうです!

 

【博多/柚子こしょう】


1940年代後半に屋台で提供されるようになり、気付けば博多のソウルフードになったのが一口餃子です。博多の餃子店には、柚子こしょうが常備されているのが特徴で、酢醤油やポン酢にといて食べます。使用する唐辛子(青や赤)と柚子の皮(黄や緑)の組み合わせによって味わいが異なるため、食べ比べるのも面白いです!