香取慎吾が漏らした本音?『スマステ』終了を選んだ”テレ朝のお家事情”(写真はイメージです)

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 9月26日、元SMAPの香取慎吾(40)が、司会をつとめていた『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)の公式サイトにコメントを掲載した。同番組は23日に最終回を迎え、16年の歴史に幕を下ろしたばかりだ。最終回の放送では、ゲストに香取と親しい俳優の山本耕史(40)が駆けつけたほか、東京タワーが番組カラーのブルーにライトアップされるという粋な演出もあり、香取慎吾も時折涙ぐむような様子もあった。

 香取は公式コメントで、「ここまでやれたのは、みなさんのおかげです! ありがとうございました!!」「終わってしまうのは残念なんですけど、何かしれーっと終わっちゃうよりは、こんなにたくさんの人から『お疲れ様でした』って言ってもらえる番組で良かったな、と思います」とコメントし、また「テレビって、やっぱり視聴率なんですよ」「ボクやスタッフがいくら頑張っても、視聴率が悪ければ番組は終わってしまうんですよね」など、本音を吐露するような思いも述べた。

 また、香取のコメントが掲載された同日にテレビ朝日も定例会見が行われ、角南源五社長(60)と早河洋会長兼務CEO(73)が出席し、同番組の終了理由について問われると、早河会長は「総合的な判断です。視聴率ではない」とコメントしている。さらに、平均8%であった当番組の視聴率を「悪くない数字。頑張っていたと思います」と労いの言葉を寄せた。

 こうした状況の中、テレ朝の“総合的な判断”の裏には、長寿番組ゆえの事情が絡んでいると囁かれているようだ。

「『SmaSTATION!!』をはじめとする“○○STATION”と名のつく番組は、テレビ朝日の中では社運をかけているという意味も持つ看板番組なんです。ジャニーズ事務所を退所し、今後のテレビでの活動がまだはっきりとわからない香取に、番組を任せるのはいかがなものかという声が上層部であがっていたとか」(芸能記者)

 しかし一方で、テレビ朝日は香取を重要なキーマンとしても考えているという。

■インターネット番組を通して市場調査?

「共に退所した稲垣吾郎(43)・草なぎ剛(43)とともに、インターネットの生放送特番『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)に出演することが発表されました。AbemaTVはテレビ朝日も絡んでいるコンテンツのため、彼らの新しいステージを用意することには積極的だったのかもしれません」(前出・芸能記者)

 さらにその特別番組では、共に番組を盛り上げてくれる芸能人を募集しているようで、彼らとゆかりのあるタレント達の反応にも注目が集まっている状態だ。

「お笑い芸人の品川祐(45)が出演に名乗りをあげたりしていますが、多くの芸能人は“協力したいけど……”という思いが強いようです。個人の意思だけではなく、それぞれの事務所の事情にも絡んでくるでしょうから。そうなると、各事務所がジャニーズからの風当たりを懸念するでしょう。そのため、足踏み状態になっている芸能人たちも多いのだとか」(同・記者)

 退所組たちは、元マネージャーが社長をつとめる新事務所「CULEN(カレン)」に所属することも発表された。今後は他の事務所との関係がより重要になってくるかもしれない。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。