古いガラケーで来週にもモバイルSuicaが使えなくなるって本当?

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携帯電話さえあれば、外出先のコンビニでも買い物できるモバイルSuicaは便利なサービスだ。使い慣れた人の中には、もう手放せないという人も多く、それがモバイルSuicaを搭載するガラケーを使い続けている理由というユーザーも多い。

ところが、2010年ごろ以前の携帯電話では、来週にもモバイルSuicaが使えなくなってしまうかもしれない。

●モバイルSuicaの暗号化通信が強化される
モバイルSuicaは、情報を保護するために暗号化通信を行っている。
JR東日本の発表によると、暗号化通信に使用するサーバ証明書のセキュリティレベルを上げるため、現在使用している「SHA-1」という方式が今後使用できなくなるという。

今後は、セキュリティレベルの高い方式へ移行することになり、8月24日以降は、「SHA-2」方式および「TLS1.0以上」に対応していない携帯電話では、モバイルSuicaが利用できなくなるのだ。

移行日以後も、すでにチャージ済みの「SF(電子マネー)」や購入済みの「定期券」「Suicaグリーン券」、ダウンロード済みの「モバイルSuica特急券」は利用できるとのこと。

ただし、新たなチャージや購入はできなくなるので、現在の積み込み分を使い切ったところで、実質利用不可能になるのだ。

今回、影響を受ける機種については、各携帯電話会社のサイトなどに掲載されている。
ソフトウェアの更新で対応可能な機種も一部あるので、自分の端末がいずれに該当するのか確認しておこう。

さて、今回影響を受ける機種を使っていて、今後もSuicaのサービスを使い続けたい場合には、別途ICカードを持つか、モバイルSuica対応の新しい携帯電話あるいはスマートフォンを用意することになる。

ICカードと携帯電話の2つを持ち歩くのが面倒という方は、モバイルSuica対応の端末を用意することになるが、それなりの出費も伴う。そこで1つ提案は、これを期に格安SIMのサービスに切り替える方法だ。

昨年末に、モバイルSuicaは、MVNO対応のSIMフリー端末向けのサービスを開始している。「AQUOS SH-RM02」(シャープ)、「Xperia J1 Compact」(ソニーモバイルコミュニケーションズ)などが対応機種だ。
通信費と端末24回払いを込みで月額2000円前後から利用できるプランを用意する通信会社もあるので、確認してみよう。

なお、端末を切り替える際には、旧端末からモバイルSuicaの移行手続きをしておく必要があるので、事前に必ず設定画面にアクセスして登録しておこう。端末を切り替えたら、新端末のアプリからログインすれば、使い始められる。

せっかくの便利なサービス、使えなくなって慌ててしまう前に、移行方法を考えておこう。