C・ロナ欠場のレアル、敵地での第1戦はドロー…マンCはGKハートが好セーブで救う

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 チャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグが26日に行われ、マンチェスター・Cとレアル・マドリードが対戦した。

 ホームで第1戦を迎えるマンチェスター・Cは、準々決勝でパリ・サンジェルマンを退けてクラブ史上初のベスト4進出を決めた。19日に行われたプレミアリーグ第27節延期分のニューカッスル戦でケガからの復帰を果たしていた主将のDFヴァンサン・コンパニが先発に名を連ねた一方、MFヤヤ・トゥーレが負傷でメンバーから外れた。そのほか、MFダビド・シルバ、MFケヴィン・デ・ブライネ、FWセルヒオ・アグエロらがスタメン起用されている。

 対するレアル・マドリードは準々決勝でヴォルフスブルクを破って6シーズン連続の4強入りを果たした。太ももの状態が万全ではないFWクリスティアーノ・ロナウドがメンバー外となり、代わってFWルーカス・バスケスを起用。一方で、同じく出場が危ぶまれていたFWカリム・ベンゼマは先発に名を連ねた。

 試合は互いに集中した守備で相手の攻撃陣に自由を与えず、両チームともにシュートチャンスを作り出すことができないまま25分が経過する。ようやく最初のシュートが生まれたのは27分。マンチェスター・Cは右サイドでFKを獲得すると、こぼれ球を左サイドに展開し、D・シルバがクロスを供給。エリア内中央のニコラス・オタメンディが頭で合わせたが、ここは枠を捉えることができなかった。

 徐々に敵陣に押し込む時間が増え始めたマンチェスター・Cだったが、40分にアクシデントが発生。D・シルバが右足のハムストリングを痛め、ケレチ・イヘアナチョとの交代を余儀なくされた。

 レアル・マドリードは45分、左CKの流れからエリア内右でパスを受けたペペがグラウンダーで折り返し、ベンゼマが右足ダイレクトで合わせたが、シュートは大きく枠の上に外れた。結局0−0のまま前半を折り返す。

 レアル・マドリードはハーフタイムにベンゼマを下げてヘセ・ロドリゲスを投入した。

 後半開始からわずか30秒、マンチェスター・Cはフェルナンジーニョからタテパスを受けたアグエロが反転して左足でミドルシュート。しかしここは枠の左上に外れた。一方のレアル・マドリードは54分、右からのCKにゴール前のセルヒオ・ラモスがフリーで合わせたが、ヘディングシュートはGKの正面に飛んでしまった。

 0−0のまま迎えた71分、レアル・マドリードがこの試合最初の決定機を作り出す。カウンターを仕掛け、左サイドから右へ展開すると、駆け上がったダニエル・カルバハルが右足でクロスを上げ、ゴール前のヘセがヘディングで合わせる。しかしシュートはクロスバーを叩いた。

 さらに75分、エリア手前中央でパスを受けたベイルがDFをかわしてエリア内右に侵入。最後は左足でゴール左を狙ったが、このシュートは枠の左へ逸れた。

 攻め込まれる時間が続いたマンチェスター・Cは77分、ヘスス・ナバスに代えてラヒーム・スターリングをピッチへ送り出す。

 レアル・マドリードは79分、左CKにカゼミーロが頭で合わせると、シュートは枠を捉えたがGKジョー・ハートが左足で防いだ。さらに82分、左CKをクロースがゴール前に蹴り込む、フリーとなっていたペペのもとにボールがこぼれる。ペペはワントラップから左足でシュートを放ったが、ここもGKハートがビッグセーブで凌ぎ、得点とはならない。

 試合はこのままタイムアップを迎え、第1戦はスコアレスドローに終わった。

 セカンドレグは5月4日にレアル・マドリードのホームで行われる。

【スコア】
マンチェスター・C 0−0 レアル・マドリード