【吉野家の謎】幻の「牛タン定食」が実在した！ 吉野家本部も隠したがる秘密の裏メニュー
そっとしておいてほしい
なぜならば、全世界で3店舗でしか食べることができず、そして期間限定で、さらに「吉野家本部も隠したがっている」からである。
どういう理由かは不明だが、吉野家に問い合わせをしても「牛タン定食」を販売している店舗は教えてもらえない。「そっとしておいてほしい」のだという。
知っている人は限りなく少ない
今回は、そんな幻の「牛タン定食」をご紹介したいと思う。記者が出向いたのは、東京都の吉野家(西荻窪店)。ここでは期間限定で牛タン定食を販売している。
どこにも告知していないし、宣伝もしていないし、吉野家本部も教えてくれないので、西荻窪店で食べられることを知っている人は限りなく少ない。
店舗では牛タン定食をイチオシ
店頭には大きな牛タン定食の垂れ幕が掲示されていた。店内に入ると、そこにもポスターが貼られていた。宣伝はしていないものの、店舗では大々的に牛タン定食をイチオシしているようである。
唐辛子味噌につけて食べる
気になるお値段は820円(税込)。吉野家のなかでも高額な定食「牛すき焼膳」が730円なので、それを踏まえて考えると高額メニューといえる。牛丼の並盛が約2杯も食べられる価格である。
定食の内容は牛タン、唐辛子味噌、ライス、味噌汁、キャベツのマリネ。牛タンを唐辛子味噌につけて食べるようだ。
大ヒットメニューになりえる？
牛タンにはパリパリの新鮮な長ねぎスライスがのせられている。牛タンもプリプリしており、見た目は仙台で食べる牛タンと変わらず、非常に美味しそうである。これは期待できるのではないかっ!? 吉野家の大ヒットメニューになりえるんじゃないかっ!?
牛タン食べてる気がしねえ！
期待に胸を膨らませて牛タンを唐辛子味噌につけて食べてみると……。ぐわああああああああああっ！ なんじゃこりゃああああああああああああああ！ 牛タンの旨味が唐辛子味噌の刺激に圧され、牛タンを食べている気がしねえええええぇぇ！
それなりの質!?
この件に関して牛タンマニアに話を聞いたところ「牛タンは塩で食べるのがベストなのですが、低価格の牛タンは塩で食べると安い牛タンであることがすぐにわかるんです。それなりの質ということですね。なので濃いめで刺激的な味付けで提供されることが多いんです」と話していた。なるほど、そういうことなのか。
強い旨味は得られない
試しに何も調味料をつけずに食べてみたが、うーむ、やはり強い旨味は得られない。吉野家のカウンターには塩が置いてないので、塩味を確かめることができない。ということで、紅生姜をのせて、醤油をかけて食べてみたところ……。
吉野家を牽引するメニューになりえる
うんめええええええええええええええええええ！ これがたった820円の牛タンなのか!? 1080円くらいしてもおかしくないクオリティ!! 唐辛子味噌はイマイチすぎるが、紅生姜と醤油の組み合わせて食べたら、他の牛タン専門店では味わえない、超B級グルメなテイストに大変身。これはヤバイ。これは美味い！
吉野家の商品開発部が、もっと味の多様性を考えて牛タン定食を開発すれば、吉野家を牽引するメニューになりえるんじゃあないか！ 吉野家の社運をかけて商品開発を続けてほしい！ ガチでそう感じたのであった。
慎重に味を追求か
ちなみに、キャベツのマリネもパリパリでウマイ。この牛タン定食を食べてわかったことは、吉野家の「そっとしておいてほしい」の意味である。吉野家が社運をかけているからこそ、地道に、慎重に、味を追求しているのだろう。現時点の牛タン定食で「吉野家の牛タン定食」を評価してほしくないのだと感じた。
あなたの街で牛タン定食のテスト販売？
そんな吉野家の気持ちをふまえ、提供をすでに終了した今になって、西荻窪店で提供していたことを公開した。いつの日か、あなたの街で牛タン定食のテスト販売されるかもしれない。
■執筆・監修：Mr. Fox
執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします！ コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/
