長年のiPhone文字入力のプチフリーズ問題が解決? 超カンタン「リセット技」でサクサク快適

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先日、iPhoneに最新版OSとなる「iOS 8.4」が配布された。
主な変更点は、「Apple Music」の追加と「iBook」の不具合修正だった。
しかし、筆者が期待していた不具合は改善されていなかった。

それは、文字入力時のプチフリーズやモッサリ感である。

iPhoneで文字を入力するときに、
・キーボードが出てくるのが遅い
・文字入力の反映が遅い

まるでフリーズしたようになる現象だ。

最近のiPhoneでは、この現象により文字入力がおっくうになってしまうことがしばしばあった。

しかし、たった一つのワザを使うことで、その現象が改善したのだ。

●「キーボードの変換学習をリセット」だった
実はこのプチフリーズ現象は、ネット上でも有名な現象だったようで、OSアップデート時に必ずといっていいほど「プチフリ(プチフリーズ)直ってないや」と書かれている。

それが、ようやく解消されるそうなのだ。

その方法は、「リセット」である。
リセットと聞くと、iPhoneを初期化してしまうのではないかと想像してしまうが、そうではない。
実は、iPhoneにはいくつかの「リセット」が存在する。
・すべての設定をリセット … 設定のみをリセットし、写真やコンテンツはそのまま
・すべてのコンテンツと設定をリセット … 写真などのコンテンツと設定をリセットする、いわゆる初期化
・ネットワーク設定をリセット … Wi-Fiやモバイルデータ通信の設定をリセットする
・キーボードの変換学習をリセット … キーボードが覚えた変換学習内容をリセットする
・ホーム画面のレイアウトをリセット … ホーム画面の並びを工場出荷時にリセットする
・位置情報とプライバシーをリセット … 位置情報やプライバシー設定をリセットする

といった具合に、さまざまなリセットが用意されているのだ。

この中で、「キーボードの変換学習をリセット」を行うことで、今回のプチフリーズが改善されるという。

●実際に試した結果、効果は抜群!
実際に筆者のiPhone 6 Plusで「キーボードの変換学習をリセット」を試してみた。

すると、今まではWeb検索やSNSの投稿時にプチフリーズが多発していた筆者のiPhoneが、ウソのようにキビキビ動くようになった。本当にここまでサクサクになるとは思っておらず、目からウロコ状態である。

この項目に行き着くには、
設定→一般→リセット→「キーボードの変換学習をリセット」

の順にタップすれば良い。

注意点としては、iPhoneが自動的に覚えた予測変換候補が工場出荷時の状態に戻ることだ。
そのため、リセット後は、SNSなどに書き込む際に「あれ、この変換が出てこないな」といったことが増えるだろう。
対処方法としては、「キーボードの変換学習をリセット」を実行する前に、消えてほしくない変換候補は、ユーザー辞書に登録しておけば消えずに利用できる。

もしiPhoneの文字入力でプチフリーズやモッサリを感じるようになったら、試してみるべきだ。


布施 繁樹