なでしこジャパンが2-5と敗れ、一気に暗いムードが広がったようです。ですが、僕は悲観していません。
 
まず女子の世界大会決勝に3回連続出場したということだけでも快挙です。まだ男子は達成していないことをやってくれました。僕は「お疲れ様」という一言が最初に必要だと思います。
 
それから冷静に振り返ればいいのです。敗因はいくつもありました。特に澤穂希選手の投入が遅かったのではないかという意見を聞きました。でも、それは結果論。澤選手がベンチにいる時間が長くても決勝まで来たことを忘れてはならないでしょう。
 
一番の問題点は立ち上がりの得点を狙っていたアメリカのゲームプランにはまってしまったことです。そのスクランブル状態に対応せざるを得なくなりました。そこで後手に回ったと僕は思います。
 
この敗戦はショックでしたが、決して悪いことだけではありません。女子では五輪が最大の大会であることを考えると、来年のリオ五輪に向けて、いろいろな課題があぶり出されてよかったと思います。
 
今回のチームは前回とメンバーをほぼ変えていなかったこともあり、この4年間の集大成となりました。来年に向けてのチーム作りはどうするか、若手をもっと伸ばすにはどうすればいいか、すぐに手をつけなければなりません。下を向いている暇はないのです。そして来年、今度はアメリカを倒して五輪を制するという夢を叶えて欲しいと思います。
 
この試合があったからこそ、五輪優勝があった。そういわれる試合にしてほしいと思います。
 
(今週のこぼれ話)
日曜日のテレビで僕は「なでしこが勝つ」と予想しました。それに対して松本人志さんから「負けたらどうする?」という厳しい条件をつけられました。
 
公約ですから、仕方ないと思います。カツラを被ったりしてごまかそうとは思いません。思いませんよ……。