「もし可能であるなら、アーセナルを買おうと思っている」この台詞がロンドン界隈のパブでなされたものならただの酔狂話ですむが、F1界のドンがタイムズ紙に語ったとなれば話はまったく別だ。一種の貴族階級娯楽の趣が未だ色濃く残るF1では、サッカー界に負けず劣らず莫大なカネが湯水のように使われていく。バーニー・エクレストンはそのF1興行そのものを仕切る運営組織のドンで、毎年、世界の有力経済誌で発表される億万長者