【島田明宏(作家)=コラム『熱視点』】 競馬ファンとしても知られた作家の大崎善生さんが8月3日、下咽頭がんで亡くなった。66歳だった。 札幌出身で、早稲田大学卒業後、雑誌「将棋マガジン」編集部を経て、「将棋世界」編集長をつとめた。2000年にノンフィクション『聖の青春』で第13回新潮学芸賞を受賞。2001年2月、退職して作家活動に入り、『将棋の子』で第23回講談社ノンフィクション賞を受賞。そして、2002年には初めて