大舞台の乗り替わり、それも初騎乗で結果を出すのは、幾ら名手でも簡単ではない。とりわけ日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)は古くから「人馬の絆が問われるレース」と言われ、テン乗りの馬が苦戦を強いられている。勝ったのは54年ゴールデンウエーブの岩下密政騎手が最後。乗り替わりでは2年前の21年にシャフリヤールの福永祐一騎手が制しているが、これが85年シリウスシンボリの加藤和