日本の植民地統治下にあった朝鮮の京城放送局(JODK)で1942年12月、朝鮮人職員6人が逮捕された。容疑は、内地からの放送を聞くための短波受信機を使って、米国のボイス・オブ・アメリカ(VOA)や大韓民国臨時政府の放送を聞いていたというものだ。その後の逮捕者は京城放送局だけで40人、地方の放送局を含めると150人、放送を聞いていた民間人を含めると300人以上に達した。京畿道警察部高等警察課の斎賀七郎が主導して行われた捜