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スタートアップ企業の設立者たちが指導者に聞いて欲しかった事とは

指導者との関係において、質問が答えより重要だということはよくある。もし相手が何をやりたいのかわからない場合、どの様にすればいいのだろう?

全ての指導者が同じようであるわけではない。そこでYoung Entrepreneur Council(YEC)から9人の起業家を選び、彼らに指導者からまず何を聞いて欲しかったのかについて訪ねてみた。以下がその回答だ。

準備は出来てるか?

私は自分がやろうとしていることに対して十分に準備出来ていなかった。体力的に、そしてなによりも精神的にだ。指導者は私に少し異なった指導をする事が出来たが、彼はそれに気づくのに一年かかった。

指導者に会ってから二年後、彼はこの事について質問し、それからというもの私が今このようにやっていける様になるまで非常に助けになった。最高の指導者であるためには、まず指導する人の事を本当に知らなければならない。彼らがどの様に仕事をし、彼らが目指すものになるためにどの様に手助けしてやれるかを理解しなければならない。

―ジョン・ランプトン(Host)

なぜこれが欲しいのか?

私の指導者はこれまでの私のキャリアにとってかけがえのないものであり、これまでに沢山の重要なアドバイスをもらった。しかしもし、これを聞いてもらえたらなと思った事があるとすれば、それはなぜ私はその目標を建てたのかという事だ。指導者は私がベンチャーをやることに賛成したが、一度としてなぜ私が其の道を選んだのかについて聞いたことはなかった。

十分な自己分析を通して、私はその答えに自力で行き着くことが出来たと思うが、もし実際に活動を始める前に自分のモチベーションについて十分理解できていれば、出だしの頃の不安はずっとマシだったと思うし、ひょっとするともっと良い判断ができていたかも知れない。

また、こういった会話があれば、指導者が私に起業の道を勧めるわけについて意識を共有できただろう。彼がこれらの事に触れなかったのは、私自身でこの結論に行き着くべきだと考えたからではないだろうか。

―ブライアン・ホニグマン(BrianHoningman.com)

指導にどれだけの時間を費やせるか

どのような関係であれ、どれくらいのリソースを割くのかを決めておくのはいい考えだ。指導者は大抵忙しくしているので、自分の指導者になる人にどれだけの時間を割いてくれるか、またこちらはどれくらいの時間を割けばよいかについて聞いておく。1時間15分くらいの時間で何があったかの報告くらいで済ますのか、月一に週末に5時間設けて重要なプランのレビューを行うことにするのか。これは大きな違いだ。

―ベック・バンバーガー(BAM Communications)

長期間これに没頭できるか?

ビジネスを初めて10年、15年、20年後、あなたはまだ会社の運営する事にやり甲斐を感じているだろうか? 何か長期間、安定して続けるということは短期間で何かを達成することよりもずっと実りのあることだと思う。私は今のビジネスを始めて12年になるが、今でも毎日楽しんでやっている。

―ルーク・スカーマン(Niche.com)

あなたが一番情熱を注げることはなにか?

あなたが間違えた理由から専門分野に身を置いていない事は肝心なことだ。さもなければ結末はろくでもないことになる。この事を踏まえて、私が指導者から最初に聞いて欲しかったことは、「あなたが本当に熱中できることは何で、あなたにとって何が一番楽にマスターできることですか?」だ。

情熱と楽できることはセットになりやすい。これは情熱が、何も自然と湧き上がるからという事だけではなく、その事について何時間も自分で研究を重ねる事からも沸き上がってくる事もあるからだ。この諸刃の剣の質問に答えることが出来るようになれば、自分の未来についての他の問いが見つかり、また自分のビジョンはそれに対してしっかりと答えを出せるはずだ。

―ラナン・ラシュマン(Pley)

朝どうやって起きてる?

人によっては、起きてすぐにやる気を出すのは簡単なことではない。もし私の指導者が、朝からやる気が起きるようなことは何か、長期的なゴールに向かう原動力となるものはなにか、毎日行っていることに対してモチベーションとなるものは何かと聞かれたなら、私はこれまでのキャリアや環境から脱出したいという憧れを打ち明けられただろう。 自分の思いを打ち明けることによって、私はより早く起業家になるための勇気を得ることができただろう。

―フィラス・キットネー(Amerisleep)

自分のビジネスに最も影響を及ぼすことについて何が出来るのか

駆け出しの頃は、ビジネスにとって何が最も大事かという大きな構図を見失ってしまうような作業に何度も行き当たってしまうと思う。指導者はいくつかある重要な点についての思い込みについて、「自分のビジネスに一番影響があることは何だろうか?」といった質問を通して、再考する機会を与えてくれる。これにより、山程あるタスクの中から優先順位を決めて処理するという感覚が養われる。

―ランディ・ライェス(VenturePact)

会社はどれくらい大きければいいんだろうか?

自分の会社が属する産業について現実的な視点を持つことは重要だ。全ての会社がUberの様に、世の中に遍在する問題に対処できるわけではない。もしニッチな業界で起業する場合、実際は会社のサイズが限られてくる。事業にあった規模と資金調達が肝心だ。

―アダム・スティルマン(SparkReel)

ゴールの達成に障害になっているのはなにか?

この問いに答えるために、あなたは自分を掘り下げ、言い訳を捨て去らなければならない。これに続く問いは「なぜ?」だ。あなたは自分のミスや失敗についての理由を特定していくことになる。内を省みる事により失敗から学び、ゴールへ到達できる可能性を上げることが出来る。私が指導者を利用する理由は二つ、問題を明確にするためと、それを自分の責任として受け止めるためだ。

―ヨシュア・リー(Standout Authority)

トップ画像提供:Shutterstock

編集者注:この記事はYECの設立者でゲストライターのScott Gerberによって執筆されました。

Scott Gerber
[原文]