ソニー攻撃者からの最新メッセージで北朝鮮への疑惑が深まる
メッセージは「The Interview」を「テロリズムの映画」と称している。
北朝鮮は、先ごろのソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントに対するマルウェア攻撃への関与を否定したが、それで疑惑が晴れたわけではない。
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最新の展開としては、このハッキングの首謀者とみられている謎のサイバーアタッカー「Guardians of Peace(平和の守護者)」からのGitHubへの投稿だ。「平和の守護者」は、週末に行われたソニー従業員への脅迫とは関係がなく、ソニー自身の手によって犯人の正体が判明するはずだ、と主張している。
「我々はソニー従業員が受け取った脅迫の電子メールについて何も知らないが、なぜそのようなことが起きて、誰に責任があるのか自身で賢く判断すべきだ」とメッセージで述べている。
「平和の守護者」はいずれの国家にも属していないが、最新メッセージの主張は、少なくとも北朝鮮への支持者であることを示している。このメッセージは、映画の名前こそ出していないものの、未公開コメディー映画「The Interview」に対して強い不満を表明している。この映画は、セス・ローゲンとジェームス・フランコが扮する二人のジャーナリストが、北朝鮮の最高指導者金正恩を暗殺するためにCIAに雇われるというストーリーだ。
メッセージでは、ソニーは「テロリズム映画の公開を即時中止すべき」とし、「The Interview」を「テロ行為を教唆する映画」とした北朝鮮報道官の言葉と非常に近い表現を使っている。
ロイターによれば、ソニーとセキュリティ調査専門家は現在、メッセージの背後に北朝鮮、もしくは中国の依頼を受けたハッカーがいるかどうかについて調査中だという。北朝鮮の関与が確実にないとわかるまで、調査専門家はその可能性を排除することはない。
トップ画像提供:Davide Restivo
Lauren Orsini
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