言いつけはNG! “テキトー母さん”が教える子育てのコツ
子育ては思い通りにならないことがたくさん起こるものです。厳格な家庭で育ったからといって必ずしも子どもが真面目になるとは限りませんし、「ちゃんとした子どもに育てたい」「優秀な子どもに育ってほしい」と親が願っても、その通りに育つとも限りません。
何が正解で、何が間違っているのか、ハッキリとした答えはないのです。
大切に思うがゆえに、あまりにも「理想のママ」「理想の子ども」を追いかけてしまうと、かえってよくない結果になってしまうかもしれません。適度な「テキトーさ」を持って子どもと接することが幸せな子育てにつながるのではないでしょうか。
『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(立石美津子/著、日本実業出版社/刊)は、自立した子どもを育てるためのコツを45個に分けて紹介した一冊です。
テキトーといっても、子どもをほったらかしにするわけではありません。どのくらいが理想的でテキトーな子育てになるのでしょうか。本書に挙げられているのは、以下のようなことです。
■曖昧に言わない
■お父さんに言いつけない
■テストの結果を気にしない
■無理に受験させない
■子育てのポリシーに固執しない
■過保護・過干渉にならない
■競争を避けない
■他の子どもと比較しない
■ママ友に同調しない
■エラそうなことを言わない
一例として、この中から「お父さんに言いつけない」という項目について見てみましょう。
子どもを厳しくしつけようとして、昼間に子どもがしたいたずらなどを、日中家にいなかったお父さんに報告して叱ってもらうお母さんはよく見かけます。しかし父親から「今日、お母さんの言うことを聞かなかったらしいじゃないか。どうしてそんな悪い子なんだ」と言われると、子どもは理不尽に感じてしまいます。その場では反省したフリをしたとしても、心の中では「お父さんは見てなかったくせに!」と反抗しているかもしれません。さらには「お母さんは1人で問題を解決できないんだ」などと思われてしまうことも…。
大事なことは、良いことをした時はすぐにほめ、悪いことをした時はその場で叱る。そして、あとはきれいさっぱり忘れること。もちろん、子どもに起きた出来事を、お父さんとお母さんで共有することは必要です。けれど、現場にいなかった人から、もう一度注意させる必要はありません。その場にいないお父さんの力を借りるのではなく、お母さん自身が自分の言葉に自信を持って子どもをしつけることが大切です。
ただし、これは叱る場合の話で、ほめることは別です。昼間あった出来事を、仕事帰りのお父さんにほめてもらえたら、子どもは嬉しく感じるはずですから。
子育ての目的は子どもの「自立」にあります。いつも優しく、何でもしてあげるのは、子どものためにはならないこともあります。かといって、ただ厳しくすればいいという訳でもありません。どのような距離感で子育てをすればいいのかわからなくなったとき、本書はその解決の手助けになるかもしれません。
(新刊JP編集部)
何が正解で、何が間違っているのか、ハッキリとした答えはないのです。
大切に思うがゆえに、あまりにも「理想のママ」「理想の子ども」を追いかけてしまうと、かえってよくない結果になってしまうかもしれません。適度な「テキトーさ」を持って子どもと接することが幸せな子育てにつながるのではないでしょうか。
テキトーといっても、子どもをほったらかしにするわけではありません。どのくらいが理想的でテキトーな子育てになるのでしょうか。本書に挙げられているのは、以下のようなことです。
■曖昧に言わない
■お父さんに言いつけない
■テストの結果を気にしない
■無理に受験させない
■子育てのポリシーに固執しない
■過保護・過干渉にならない
■競争を避けない
■他の子どもと比較しない
■ママ友に同調しない
■エラそうなことを言わない
一例として、この中から「お父さんに言いつけない」という項目について見てみましょう。
子どもを厳しくしつけようとして、昼間に子どもがしたいたずらなどを、日中家にいなかったお父さんに報告して叱ってもらうお母さんはよく見かけます。しかし父親から「今日、お母さんの言うことを聞かなかったらしいじゃないか。どうしてそんな悪い子なんだ」と言われると、子どもは理不尽に感じてしまいます。その場では反省したフリをしたとしても、心の中では「お父さんは見てなかったくせに!」と反抗しているかもしれません。さらには「お母さんは1人で問題を解決できないんだ」などと思われてしまうことも…。
大事なことは、良いことをした時はすぐにほめ、悪いことをした時はその場で叱る。そして、あとはきれいさっぱり忘れること。もちろん、子どもに起きた出来事を、お父さんとお母さんで共有することは必要です。けれど、現場にいなかった人から、もう一度注意させる必要はありません。その場にいないお父さんの力を借りるのではなく、お母さん自身が自分の言葉に自信を持って子どもをしつけることが大切です。
ただし、これは叱る場合の話で、ほめることは別です。昼間あった出来事を、仕事帰りのお父さんにほめてもらえたら、子どもは嬉しく感じるはずですから。
子育ての目的は子どもの「自立」にあります。いつも優しく、何でもしてあげるのは、子どものためにはならないこともあります。かといって、ただ厳しくすればいいという訳でもありません。どのような距離感で子育てをすればいいのかわからなくなったとき、本書はその解決の手助けになるかもしれません。
(新刊JP編集部)