中国メディア・参考消息網は16日、フランスのワイン業界が今年は業績不振に陥っており、政府主導の清廉ムードで縮小した中国での消費量回復を願っているとする米ビジネス系メディア・クオーツの14日付報道を伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・参考消息網は16日、フランスワイン業界が今年は業績不振に陥っており、政府主導の清廉ムードで縮小した中国での消費量回復を願っているとする米ビジネス系メディア「クオーツ」の14日付報道を伝えた。

 記事は、フランスワイン輸出総額の半分を占め、ワイン販売額の重要な指標とされるボルドーワインのデータについて、今年1-7月におけるボルドーワインの国外販売額が前年同期比で18%減少したと紹介した。

 そして、その原因として2013年はブドウが不作だったことや中国の消費者の需要が低下したことを挙げた。中国内地では、フランスワインの販売額、販売量がいずれも25%減少し、香港でも需要が9%減ったとした。

 記事は、近頃まではワイン中国においてステータスの象徴であり、多くの中国人がボルドーなどフランス国内のワイナリーを買収する現象が見られたと紹介。しかし、中国の経済成長鈍化に加えて、習近平国家主席による“反腐敗運動”で官僚による贅沢品消費が禁じられたことで、ワイン業界は大きな挫折を味わうことになったと解説した。

 そして、フランス人が中国人に引き続きワインを盛大に飲んでもらいたがっているもう1つの理由として「自分たちはそこまで飲むキャパシティを持っていないからだ」とし、1980年に半数以上の成人が毎日ワインを飲んでいたフランス人が、現在5人に1人程度まで減少していることを紹介。13年の国内ワイン消費量も前年比で7%低下したと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)