IT系ライターガチンコ討論! 「iPhone 6」vs「iPhone 6 Plus」軍配はどちらに?
発売から数週間が経過し、ようやく巷のiPhoneフィーバーも落ち着いてきました。読者のみなさんの中には、iPhone 6と6 Plusのどちらを買うか悩んだ挙げ句、まだ決めあぐねている方もいるのではないでしょうか。
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そこで今回は、新型iPhoneを使い倒しているITライター4名で座談会を決行しました! iPhone 6派と6 Plus派のガチンコ討論、軍配が上がるのは果たしてどっち!?
今回の座談会に参加したのは、発売日に新型iPhoneを手に入れた4名のIT系ライターたち。
■座談会参加者紹介
・N筋
iPhone 6と6 Plusを2台所有。
歴代iPhoneを使い倒してきた3児の父。2台持ちの視点から新型iPhoneに物申す。
・Y野
iPhone 6 Plus所有。iPhoneの主な用途は読書とゲーム。
・S崎
iPhone 6 Plus所有。元Androidユーザーの視点から新型iPhoneを斬る。
・K口
iPhone 6所有。初期不良のオンパレードだったiPhone 5を2年間使い続けた変わり者。「iPhone 6は初期不良がない(今のところ)」というだけで、やたらと感動している。
■議題1:中途半端にデカいiPhone 6 vs 明らかにデカ過ぎるiPhone 6 Plus
K口:まずはiPhone 6派の意見として言わせてもらうと、6 Plusって明らかにデカすぎません? 僕はそのサイズがネックになって6を買ったんですけど、6 Plus持ちのみなさんは使ってみてどうですか?
N筋:私は6と6 Plusの2台持ちだけど、大画面化して快適になったと思うポイントはほとんどないかも。元々iPad miniを使っていたこともあって電子書籍はそちらで読んでいたし、何より6 Plusはデカくて持ちにくいですからね(笑)。私は親指が長いこともあって、6なら画面の端までギリギリ指が届くけど、6 Plusは無理だなぁ。
Y野:持ちにくくなったのは確かだね。でも俺は大きくなったからといって特に不便は感じてないかな。6 Plusは両手で使うことを前提として開発された端末だと思うから、片手での使用は最初からあきらめてるし。「6 Plusは大きすぎて女性は片手で使えない」という声をよく聞くけど、女性なんかiPhone 5シリーズのころから基本的に両手で使ってるよ。
K口:あぁ、それは確かに(笑)。僕も手は小さい方なので、6ですら画面の端には指が届かないですね。どうせ指が届かないなら、いっそのこと中途半端にデカい6よりも、明らかにデカ過ぎる6 Plusにすればあきらめがついたかも……と思ったりもします。
S崎:それってつまり、iPhone 5に戻りたいってことだよね?
K口:……うん、サイズ感だけで言えば、正直iPhone 5に戻したいですね。これを主張し始めたら、この座談会企画終わるんですが(笑)。
S崎:僕は今回、Androidから乗り換えてiPhone 6 Plusにしたんだけど、大きさはまったく気にならないかな。というか、Androidって大きいサイズの端末が多いので馴れちゃいましたね。
N筋:なるほど! そう考えると、Androidから乗り換えを考えている人は、大画面の6 Plusをチョイスしても特に違和感はないかもね。「iPhone 6 Plusがデカすぎる」と騒いでいるのは、主にiPhoneユーザーな気がする。
Y野:あ、でも6 Plus派の俺でも不満はあるよ。Googleが提供している話題の陣取りゲーム「Ingress」が、何と6 Plusに対応できてない。画面表示とタッチセンサーの位置がズレてるから全然遊べないの。これは早くなんとかしてよ、Googleさん! 攻撃されっぱなしだよ。(※)
N筋:でもそれ、iPhone 6 Plusにまったく非はないね(笑)。
※これは10月10日時点での情報です。現在、iOS版「Ingress」はアップデートされ、iPhone 6 Plusに対応しています。
■議題2:カメラの性能を取るか、撮影のしやすさを取るか
N筋:6と6 Plusはカメラの性能に分かりやすい違いがありますよね。6 Plusには光学手ぶれ補正機能があるけど6にはない。
Y野:6 Plusのカメラを使ってみて分かったのは、光学手ぶれ補正は暗いところで活躍しそうだなということ。iPhone 5sのカメラと比較すると、暗所での撮影の安定感が飛躍的に増したと思う。これは新機能の追加というよりも、カメラ性能の底上げだね。6 Plusは相当いいよ。
K口:なるほど。でも僕は光学手ぶれ補正という機能につられて6 Plusを買おうとしている人がいるとしたら、「ちょっと待て」と言いたい。これもサイズの話に戻っちゃいますけど、6 Plusは大きくてやっぱり撮影しにくいですよ。
N筋:たしかに。私も6 Plusを持つようになってから、写真を撮るのが億劫になったかも(笑)。やはり大きいからiPad miniで撮影しているような感覚になるんですよね。わざわざ鞄から大きいiPhoneを出してまで撮影しなくてもいいか……という気持ちになってくるんです。
S崎:でも6 Plusは写真もディスプレイもきれいだからこそ、どんどん撮影したくなる、という側面もあるんじゃない? やっぱりiPhoneで写真を撮りまくりたいという人は6 Plusを買って損はないと思うな。写真の仕上がりはきれいなので、個人的には撮る楽しみが増えた。
Y野:ディスプレイはホントに高性能。自宅に転がってるiPhone 4sなんて、デザインこそ優れてると思うけど、ディスプレイサイズが小さくて、今見るとオモチャにしか見えないね。
■議題3:で、結局どっちがいいの?
K口:ここまでいろいろ話してきましたが、そろそろ結論のようなものを出しましょうか。6と6 Plus、結局どっちがいいんですか?
Y野:俺は断然6 Plusをオススメするよ。特にタブレットを持っていない人で、電子書籍読むなら絶対にこっちでしょ。コミックを拡大せずに読めるという、絶大なメリットがあるよ。
N筋:電書もそうだし、ウェブを見るのも6 Plusの方がいいね。あとメールアプリのランドスケープモード(横画面対応)は、左側にリスト、右側に内容を同時に表示できて圧倒的に使いやすい。カレンダーとか、細かいところで設定アプリなんかも対応しているけど、ほかのアプリもランドスケープモード対応が進めば、6 Plusの作業効率はめちゃくちゃよくなると思う。
Y野:その意味では、“座って使うスマホ”としては6 Plusは秀逸だな。
K口:そういえば6 Plusは曲がりやすいという騒ぎがありましたね。
Y野:それについては米国の消費者団体メディア「コンシューマーレポート」が徹底的に調査して、6 Plusよりも6の方が曲がりやすいっていう結果が出たね。なのでiPhone 6ユーザーこそ注意してください。……というか曲がるような使い方するなよ! 普通に使ってれば曲がらないよ!
S崎:ズボンのポケットに入れるとさすがに大きいので、6 Plusは基本的に鞄に入れて持ち歩いているんだけど、電車とかで使おうとするときには出すのが面倒なんだよね。そう言う意味では、6 Plusに替えてからiPhoneを使う機会が減ったかも(笑)。
K口:使う機会が減ったという時点で、かなりのマイナスポイントに思えますが(笑)。やっぱり使ってナンボですよ。そもそも、つり革につかまったままで6 Plus使えます?
Y野:ぐぬぬ……。やってみたけど、ちょっとそれはムリがあることがわかった。6 Plusをキープしつつ、6を子機として欲しいなってときがあるな……。
K口:本音を言ってしまいましたね(笑)。
N筋:これまでどおりにiPhoneとして使いたいユーザーには、iPhone 6がオススメですね。でもさっきY野さんが言ったとおり、iPhone 6 Plusは“座って使うスマホ”としては最強だと思う。私も座っているときは、自然に6 Plusを使ってるな。
S崎:iPhone 6 Plusは、これまでのiPhoneとは別の端末だ、ということですね。確かに自分でも違う端末としてとらえてます。今までどおり手軽にiPhoneを使いたい人はiPhone 6を選ぶのがいいのかもしれないですね。