英語がたった1カ月でそこそこ話せるようになる方法

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 どうして日本人は、なかなか英語が話せるようにならないのか?

 この大きな問題を解決しようと、取り組んでいる先生がいます。
 長年大学で英語を教え、その講義が学生たちに「とてもわかりやすい!」と大人気の、國學院大學文学部教授の山西治男さんです。

■英語は何でもはっきりさせたい言葉
 山西教授によると、日本人がなかなか英語を話せないのは、日本人が日本語と英語の本質の違いを理解できていないからだそうです。

 英語は「なんでもはっきりさせたい言葉」。「誰が」「どうする」のか。「どうして」そうするのか。「何に」「何を」「どのように」、などなど、とにかくなんでもはっきりさせないと、相手に伝わりません。

 日本人が英語をマスターするには、徹底的にそのクセをつけることが大切です。

■3つの箱を使った頭の整理術
 このクセづけのために山西教授が考案したのが、3つの箱を使った、頭の整理術です。3つの箱をイメージして、頭の中を整理していくと、日本語が英語に上手く変換できるといいます。

 頭の中で3つの箱をイメージして
1.主役が「誰」なのか、はっきりさせて1の箱に入れます。
2.主役が「どうする」のか、はっきりさせて2の箱に入れます。
3.その他の言いたいことは、すべて3の箱に入れます。
 箱に入れた日本語を、英語に変換すれば、英文のできあがりです。

■「これください」を伝わる英語に
 たとえば、ショッピングで、「これください」と言いたい時。
 日本語ではこのままでも通じるのですが、英語では、「誰が」「どうしたいのか」はっきりさせないといけません。

 まず、主役は誰なのかはっきりさせます。日本語ではわざわざ言わなくてもいいのですが、英語でははっきりさせなくてはなりません。はっきり明文化して1の箱に入れます。この場合、「私」です。次いで、主役が「どうしたいのか」はっきり明文化して2の箱に入れます。ここでは「ほしい」が入ります。そして、残りの「これ」は、3の箱に入れます。

 3つの箱を順番に並べると「私」「ほしい」「これ」となります。この順に英語に変換すると、「I want this.」これでちゃんと伝わる英語になりました。

■長文もさくさく訳せる3つの箱
 今回は短い文章でご紹介しましたが、このような感じで3つの箱を使っていくと、長い文章もさくさく英語に訳すことができるようになります。

 この詳細は、山西教授の著書『英語がほとんど話せない人でも1カ月でそこそこ話せるようになる本』(アスコム/刊)にまとめられています
 イラストと図解がたっぷり入り、全ページフルカラーでとても読みやすいので、英語への苦手意識を消すために、ぜひ活用してみてください。
(新刊JP編集部)