日本時間22日、肘の靭帯部分断裂により戦列を離れていたニューヨークヤンキース・田中将大が75日ぶりに復帰を果たし、ブルージェイズを相手に5回と1/3を投げ13勝目を挙げた。

しかし、プレーオフ進出の望みがほぼ絶たれているチーム状況において、田中の登板には時期尚早という声も多く見られた。

それでも、実戦登板を選んだ田中の真意とはなんだったのか? 試合の約2時間前に放送されたTBS「S1」では「独占!マー君 ケガの真相を語る」と題し、19日に収録した田中の独占インタビューを放送した。主なコメントは下記の通りだ。

●手術すべきか否かという論争について
「アメリカのほうでも色々言われているのは知ってましたけど、でも、そうやって言ってる人達って僕の本当の画像を見ているわけでもないし、検査した。本当のところは分からないですよね、その人達には」

●今季は投げないという選択肢はなかったのか?
「僕の中でそれはないですよね。期間的にも戻れる期間だったので、もういいやっていうのはまずなかった。戦力として期待して取って頂いて、それができないのは選手として悔しい」

●登板間隔の影響について
「それは関係ないわけではないですよね。実際に肘のケガっていうのも増えてきていますし、MLB全体が。色々そういう議論っていうのは野球が発展していくために今までも色々議論はあったでしょうし、そういうことは必要なのかなとは思います。中4日で大丈夫っていう人もいるでしょうし、それくらい間隔を空けてフレッシュな状態でマウンドに上がれるようにっていう考え方の方もいるでしょうし。みんな同じ条件でやってますからこんなことは言いたくないですけど、回復させるのに苦労はしますよね」

●プレーオフ進出が厳しい現状
「僕が投げていれば絶対結果は変わっていたと思うんですよね。よくなるか悪くなるかは別として。それすらできる権利がなかったので、2ヶ月ちょっとチームの戦力にもなれなかったわけですし、そこに対しての思いっていうのは色々ありますけどね」

●投球フォームについて
「それは見てたら分かると思います。何も変わってないっていうのが。まずはマウンドで試合であの雰囲気の中で自分のピッチングができるのかどうか。首脳陣の方やチームの上の方もそこを見たいと思っているわけですし、僕自身もそれで安心したい部分もあります。しっかりと投げられる。勝つことが大前提ですけど、そういった中でそういったことも確認しながら」