退場者出したバルサ、メッシ2発で完勝…18歳の新星も得点

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 リーガ・エスパニョーラ第1節のバルセロナvsエルチェが24日にカンプ・ノウで行われ、3−0でバルセロナが完勝した。

 昨シーズン、リーガ・エスパニョーラで2位に終わり、6年ぶりに無冠となったバルセロナは、かつてバルセロナBを指揮していたルイス・エンリケ監督を招へい。イヴァン・ラキティッチ、ジェレミー・マテュー、GKクラウディオ・ブラーボの新戦力3選手を先発で起用し、バルセロナBでプレーしている18歳のFWムニル・エル・ハダディを先発に抜擢した。一方、ワールドカップで腰椎を骨折したネイマールは左足首を痛め、欠場となった。

 キックオフ直後に猫が乱入したことで、2分ほど中断して再スタートを切った一戦。ビルドアップ時にブスケッツがバックラインに下がって3バックを形成するバルセロナは、ラキティッチとアンドレス・イニエスタを軸にシンプルにボールを動かし、ポゼッションしていく。一方、1トップのジョナタスのみを前線に残すエルチェは、守備時に中盤の両サイドを務めるコロとギャリー・ロドリゲスが自陣深い位置まで下がって6バックを形成し、守備を固める。

 両サイドバックが高い位置を取ってエルチェの守備網を広げにかかるバルセロナだが、やはりスペースを与えてもらえず、シュートに持ち込めない状況が続いた。そんな中で22分、新星が魅せる。イニエスタのパスを受けたムニルがDFを背負いながら鋭い反転でボックス左に侵入。左のクロスバーに直撃する強烈なシュートを放った。

 その後も攻守の切り替えが鋭いバルセロナが主導権を握る。32分にバイタルエリア左でパスを受けたイニエスタが左足で狙ったミドルシュートがバーを直撃すれば、33分にはFKのサインプレーからダニエウ・アウヴェスが強烈なボレーでゴールを狙っていく。

 そして42分、リオネル・メッシがバルセロナの新シーズン初ゴールを決める。セルヒオ・ブスケツがインターセプトしたボールを受けたバイタルエリア中央のメッシが鋭い反転からDFを次々にかわしてボックス左に侵入。ゴール右にグラウンダーのシュートを流し込んだ。

 ところが直後の43分、相手ゴールキックをブスケツが不用意にバックヘッド。このボールに反応したG・ロドリゲスに抜け出されると、ハビエル・マスチェラーノがたまらず倒して一発退場となってしまう。10人となったバルセロナは、ブスケツとマテューでセンターバックを組み、ラキティッチとイニエスタが2センターを形成する4−2−3で対応。1点をリードしたまま前半を終えた。

 後半からラフィーニャに代えてマルク・バルトラを入れ、ブスケツを中盤アンカーの位置に戻したバルセロナは、メッシとムニルの2トップとする4−3−2の布陣で臨んだ。するとそのバルセロナは開始1分、注目の新星がゴールを奪う。ラキティッチの浮き球パスに抜け出したムニルがボックス右に進入すると、左足アウトで冷静にゴール左へシュートを流し込んだ。

 2点を追うエルチェは中盤アンカーのホセ・アンヘルを削ってアタッカーのアルバロ・ヒメネスを投入するも、致命的な3点目を失う。

 バルセロナは63分、ダニエウ・アウヴェスのパスをバイタルエリアで受けたメッシがボックス右に進入。中へ切れ込んで鋭いシュートをゴール左に流し込んだ。その後も10人のバルセロナがボールを保持し、エルチェを圧倒していく。バルセロナは、さらなる追加点こそ奪えなかったものの、GKブラーボが仕事をする場面は一切なし。開幕戦を完勝し、白星スタートを切った。

【スコア】
バルセロナ 3−0 エルチェ

【得点者】
1−0 42分 リオネル・メッシ(バルセロナ)
2−0 46分 ムニル・エル・ハダディ(バルセロナ)
3−0 63分 リオネル・メッシ(バルセロナ)

(記事/超ワールドサッカー)