これ、本物の戦車ですから! - 映画『フューリー』より
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 ブラッド・ピット主演、デヴィッド・エアー監督による戦争映画『フューリー』で、世界に現存する7台のうち唯一の稼働状態にあるティーガー戦車が撮影に用いられていることがわかった。同戦車を映画で使用したのは世界初だとエアー監督は明かしている。

 同作では、第2次世界大戦中のナチス占領下にあるドイツを舞台に、米兵ウォーダディー(ブラッド)と4人の部下たちが、たった一台の戦車で300人ものドイツ軍最強部隊を相手に戦い抜くさまが描かれる。

 元海軍という経歴を持つエアー監督は、本作で第2次世界大戦中の本物の武器や戦車を使用し、徹底的にリアリティーを追求。エアー監督は、「当時の本物の戦車を使用できたことは、本当に素晴らしかった。ヨーロッパ中から集めたんだ。コレクターたちは喜んで自分たちの戦車を貸してくれた」と語っている。

 そして、「粘り強い交渉の結果、世界に現存する7台のうち、イギリスのボーンビントン戦車博物館にある、唯一の稼働状態にあるティーガー戦車を、今回使用することができた。もちろん今までフィルムに収められたことはない貴重なものだ」と史上初となる同ティーガー戦車での撮影許可を得ることにも成功。これには監督も大喜びしたようで、「本物のシャーマン戦車と本物のティーガー戦車の戦闘シーンは、突風も爆破もすごかった。一生モノの経験ができたよ」と満足げな様子も見せている。

 また、戦車の前でブラッドとエアー監督がシーンについて語り合う二人の熱いメイキング写真も公開。エアー監督は、ブラッドにオファーしたときのことを「ピットは、脚本を読み出演を自ら熱望した。即決だったよ」と振り返り、彼らが今作にかけている思いの強さをのぞかせていた。(編集部・井本早紀)

映画『フューリー』は11月より全国公開