伝説のF1ドライバー、タキ・イノウエの2014年F1ガチ予言!
いよいよ開幕した2014年のF1開幕戦、オーストラリアGP! 今年は小林可夢偉が1年ぶりにカムバックするとあって、期待に胸を膨らませているF1ファンも多いに違いない。
去年はレッドブルのセバスチャン・ベッテルが19戦中13勝と、ミハエル・シューマッハの年間最多勝記録に並ぶ、ブッチギリの速さで4連覇を達成し、その、あまりの強さに完全にドッチラケてしまったF1GP。
だが、今季はあの「セナ・プロ時代」以来、26年ぶりにターボエンジンが復活。さらにレギュレーション(規約)が大幅に変更されたコトで、何が起きてもおかしくない、「予想不可能」でドラマチックなシーズンが期待できそうだ。
そんな2014年のF1をあえて「予想」していただくのは、世界中のマニアックなF1関係者がそのツイートに注目し、これまで数々の「予言」を的中させてきたアノ人物。ご存じ、週プレ契約F1解説者で元F1ドライバーのタキ・イノウエ氏だ。
スポンサーの資金をかき集め(それも自力で!)「F1ドライバーの座を金の力で買う」という、今やすっかりアタリマエになったトレンドを20年も前に先取りしていたにもかかわらず、なぜか日本のF1史から抹殺されがち(汗)なイノウエ氏だからこそ言える、F1開幕直前、究極の本音トークのスタート!
――と、ゆーわけでタキさん、まず今年のレギュレーションは、昨年と大きく変わりましたね。
タキ ええ、まずエンジン規定ですが、これまでの自然吸気2.4リッーV8から1.6リッターV6ターボエンジンになります。また去年までKERS(カーズ)と呼ばれていたエネルギー回生システム、言ってみればハイブリッドみたいなモノですが、これがERSと名前を変えて強化されています。
――確か、燃費制限も新たに導入されるんですよね?
タキ 表向きは市販車ではやりの「ダウンサイジング+ターボ」っていう地球に優しい方向性です。ERSも燃費制限もその一環なワケですが、コレ、ハッキリ言えばただの偽善というか、「ナンチャッテ環境対応」なんですよ。
じゃあ、なんでそんなコトしなきゃいけないかというと、イマドキそういう「環境問題対応」みたいなイメージを打ち出さないと、自動車メーカーがF1に出てこられないし、スポンサーもつきにくい……。だから、本来は環境もヘッタクレもないF1が「地球に優しいふり」をするためのエンジン規定変更なんですね。
――ただ、開幕前のテストを見るとそのエンジンの開発がかなり難航しているみたいですね。特に去年のチャンピオンチーム、レッドブルなんて、トラブルでテストでもマトモに走れてないとか?
タキ いやもう、完全にコメディショーですよ。深刻なのがルノーエンジンで、テストでベッテルが1周も走れなかった日があるぐらいですからね。
ただでさえターボエンジンは熱対策が大変なのに、それに加えてエネルギー回生のためのバッテリーやらモーターやら制御システムやらで、今年のエンジンは超複雑なシロモノです。
特にルノーはメルセデスやフェラーリと違い、自前のチームを持っていないだけに、熱対策の冷却を含めた車体とのマッチングの部分で苦しんでいるようです。ほかのメーカーも含めて、今年はシーズン開幕から当分は、レース中にエンジンがバカバカ壊れるんじゃないですかね……(汗)。
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この後も、新規定で大きく変わったマシンデザインを「男性器」?、チャンピオン争いは「カレー祭り」?、そしてケータハムで苦戦必至の可夢偉まで、(汗)連発のぶっちゃけトーク! 続きは「週刊プレイボーイ12号」で!