縦と横のアーチを支えるように凹凸を施し、足本来の状態に近づけるインソール

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以前、コネタで「足袋みたいなシューズ」という記事を書いたことがあります。つま先部分に切れ目を入れることで親指と他の指が分かれ、足袋みたいな履き心地になるシューズ。この形状にすると足の親指が中に入っていかず、外反母趾を防ぐ効果があるらしく。

そして、今度はインソール。株式会社ムーンスターでは、軽度の外反母趾、またはその予備軍の人たちも安心して着用できる『外反母趾サポートインソール』搭載シューズを2月下旬より発売するそうです。

ではまず、外反母趾が発生する理由についてご説明しましょう。
快適な歩行には、母趾(足の親指)・小趾(足の小指)・かかとの3点を結ぶアーチ状の骨格が大事。ここが着地の衝撃を緩和させ、安定した重心移動を促す役割を果たします。しかし、疲労や加齢による筋力低下が起こると、アーチが落ち込み、クッション機能が低下。結果、歩行の痛みや、開張足・扁平足・外反母趾などの足の変形を引き起こします。それだけでなく、やがて体の各部不具合、機能低下などを引き起こす原因にもなるのです。
特に外反母趾は、骨格が柔らかい上、爪先のとがった形状の靴や締め付けの強いストッキングで足を圧迫する女性に多く見られる症状です。

そこで同社は、「アーチ」をしっかり支えるインソールを開発! 凹凸を施して、かかととアーチに沿った立体形状に設計、足本来の自然な状態に近づけることで衝撃吸収や重心の安定といった機能を高めました。
またインソールが立体的で接触面積が広いので、足にやさしくフィット。前すべりを抑え、爪先や外反部分の圧迫を和らげてくれるそう。

外反母趾ができる要因とその対策については、わかりました。では、ここに来て元も子もない話を。外反母趾になると、具体的に歩行に何の悪影響を与えるのでしょう?
「外反母趾になっても歩行などに大きな支障はありませんが、足裏のアーチが崩れているので、足に加わる衝撃をうまく吸収できません。また、足裏にタコができやすくなります」(同社・担当者)
このインソールを使用すれば、前脚部の圧力負担は減少。その部分の痛みや、タコの発生を軽減する効果が期待できるようです。

ではもう一つ、突っ込ませていただきたい。単純に、履き心地についてです。何しろ、インソールには凹凸が施されているんですよ? 結果、足裏が強制的に持ち上がったり導かれたりしている。果たして、履きにくくならないんですかね……。
「硬度の異なる2つの素材(アーチを支えるための硬い素材と同時にクッション性を持った素材)を組み合わせ、歩行に支障のない凹凸に設計しています。あまり強制的に持ち上げないよう高さにも注意しています」(担当者)

そんな『外反母趾サポートインソール』は、同社のムーンスタースポルス、ムーンスターワールドマーチ『外反母趾サポートインソール』シリーズとして2月下旬より全国の百貨店、靴専門店、量販店で発売されます。
「靴の形状はそれぞれ異なり、シューズとインソールと靴が合っていない場合には前すべりを引き起こしたり、過度に圧迫感を感じる事があります」(担当者)

というわけで、他のシューズとこのインソールの組み合わせは避けた方が良さそうです。「外反母趾サポートインソール」が搭載されたシューズが、お勧め!
(寺西ジャジューカ)