甘かったり、しょっぱかったり、香ばしかったり、それでいて違和感はない

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バレンタインが、もうすぐやって来ようとしています。まさに、チョコレートのシーズン。しかし、この日ってなぜチョコなんだろう? 「日本チョコレート・ココア協会」ホームページには、こう書いてあります。
「1958年(昭和33年)2月メリーチョコレート会社(東京)は新宿・伊勢丹の売り場に『バレンタインセール』と手書きの看板を出した」
「翌年ハート型チョコを作った。『女性から男性へ』という殺し文句を作ったのもその頃」
「バレンタイン」と「チョコレート」を結び付け、「女性が愛を告白してよい日」と浸透させたのは、洋菓子メーカー「メリーチョコレート」だったようです。

そんな同社が、また新たな“結び付け”を敢行している。今回は、「和」と「チョコレート」の融合! メリーチョコレートが昨年10月より発売しているのは、その名も『旨味広がるかつおぶしチョコレート』(税込み525円)と『磯香る のりチョコレート』(税込み525円)であります。
「当社に『トーキョーチョコレート』というブランドがあるのですが、“東京”にちなんだ新しい味わいを作りたいと考えました」(メリーチョコレート・担当者)
『旨味広がるかつおぶしチョコレート』はかつおぶしの老舗「にんべん」(東京都中央区)と、『磯香る のりチョコレート』では「山形屋海苔店」(東京都中央区)とコラボを果たし、まさに新たな味わいを形にしているとのこと。

ところでコレ、どんなチョコなのだろう? ネーミングには強烈なインパクトがあるものの……。チョコレートの中に「かつおぶし」や「のり」が入っているのかしら。
「あられにパウダーミルクチョコレートをコーティングし、『かつおぶし』あるいは『のり』の粉末をまぶしました」(メリーチョコレート・担当者)

結果、どんな味になったか。“かつおぶしチョコレート”は、かつおぶしの燻した香ばしさと広がりのある香り・味わいが見事にミルクチョコレートと調和し、オリジナリティあふれるテイストに。
“のりチョコレート”は、あられのサクサクとした食感とのりとミルクチョコレートが合わさり、甘じょっぱさが絶妙に。
「少し塩味を感じますが、ミルクチョコレートと調和して後を引く味わいになっていると思います」(メリーチョコレート・担当者)

この2つ、もちろん取り寄せましたよ! 言われれば言われるほど、イマジンが広がっていくもの。食べなきゃ、引っ込みがつきません。
ではまず、“かつおぶしチョコレート”の方から。いただきます! ……しょっぱいね。いや、甘い! ……あっ、かつおぶし!! 鼻に、かつおぶしのいい香りが込み上がってきた。そんで、後味はスウィート。でも喉奥には、かつおぶしによるコクが残っている。それでいて本体があられだから、歯ごたえが異様に気持ちいい。“甘じょっぱい”じゃなくて“じょっぱ甘い”というか。和菓子とは違った和風の甘みが、すごく美味しいです。
続いて、“のりチョコレート”の方も。いただきます! ……あっ、これは香ばしい。いや、甘い! 香ばしさが甘さを引き立たせ、より強く甘さを感じられる。スイカにかける塩と同じ作用なのかな? あと、喉奥にのりの香ばしさがすっごく残っています。超美味しい!

そんな両チョコには、様々な反響が寄せられている模様。
「『意外にピッタリで、一度食べると止まらなくなる』、『新しい味だけど違和感がない』など、ご好評をいただいております」(メリーチョコレート・担当者)

現在、『旨味広がるかつおぶしチョコレート』と『磯香る のりチョコレート』は、「トーキョーチョコレート」(伊勢丹百貨店新宿店、羽田空港・イセタン羽田ストア店)にて購入することができます。
「大人の年齢層の方だけでなく、20代などの若いOL層にもお買い上げいただいております」(メリーチョコレート・担当者)

ところで同社、2000年に「サロン ド ショコラ」(パリ)にて日本初出展を果たして以来、和の素材を使ったチョコレートをいくつも発表してきたそう。
「一番初めは、抹茶のガナッシュチョコレートを。近年では、醤油と砂糖を合わせた“みたらし”のチョコレートを発表し、好評を得ています」(メリーチョコレート・担当者)

ちなみに今回の“かつおぶしチョコレート”&“のりチョコレート”は、期間限定商品。とりあえず、今年のバレンタインデーまでは販売されるようです。
(寺西ジャジューカ)