フィニアスとファーブが暮らすダンヴィルの街に、ピンチに陥ったスーパーヒーローたちが現れて……?
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以前にコネタでも紹介したディズニーアニメ『フィニアスとファーブ』。
何でも自分たちで創り出してしまう天才兄弟フィニアス&ファーブと、普段はぼんやりしたカモノハシなのに実は敏腕スパイというペリー(スパイ名はエージェントP)が繰り広げる、奇想天外なジェットコースター的ストーリーだ。

数年前から制作の噂が流れていたが、この『フィニアスとファーブ』とスパイダーマンや新作映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2月1日より公開)にも登場するソーなどの人気マーベル・キャラクターたちがコラボした特別編『フィニアスとファーブ/マーベル・ヒーロー大作戦』が、昨年12月にディズニー・チャンネルで放送。早くもDVD&ブルーレイがリリースされた。

エージェントPの宿敵である悪の科学者・ドゥーフェンシュマーツ博士はある日“パワー吸い取りネーター”を発明。ひょんなことからこのマシンが発射したビームがニューヨークに届いてしまい、アイアンマン、スパイダーマン、ハルク、ソーはスーパーパワーを失ってしまう。アイアンマンにいたっては重い金属製のスーツが動かせず、台車で移動させられる体たらく……。
ピンチの4人は、ビームの出どころがダンヴィルという街であることをつきとめ、フィニアスとファーブたちに協力を依頼。兄弟と仲間たちはヒーローたちのスーパーパワーを取り戻すために、エージェントPはヒーローたちを倒そうと追いかけてきたレッド・スカルなどのヴィラン(悪役)を阻止するために、それぞれミッションを開始するが……。

ストーリー中には、過去エピソードに登場した意外なキャラクターやヒーローたちが続々登場。エージェントPもヒーロー風のパワードスーツでミッションに挑むほか、マーベル・キャラクターの中からはヒーローたちとともに『アベンジャーズ』などに登場するアイパッチ姿のスパイ、ニック・フューリー大佐がキーパーソンとして活躍。エンターテインメントにこだわりの強い2社によるコラボとあって、子供にもわかりやすい人気キャラクター同士を絡ませたストーリーに加え、“フィニファ”ファン、アメコミファン双方のマニア心をくすぐるようなコネタを詰め込みまくっているのはさすがだ。

初回盤限定で封入されているミニブックレットには読みきりコミックのほか、“フィニファ”の原作者、ダン・ポベンマイヤーとジェフ・“スワンピー”・マーシュ、そしてマーベル・スタジオのアニメーション開発&プロダクション部門の副社長、コルト・レーンの対談を掲載。このコラボが実現したきっかけや、マーベル・キャラクターの中からヒーローやヴィランをどう選んだのかなどを解説している。またストーリー中にひっそりカメオ出演している人物についてなど、制作ウラ話を明かしているのもうれしいポイント。

本国アメリカでも注目を集めていたこの“フィニファ”×マーベルのコラボだが、今年は全米で『スター・ウォーズ』とのクロスオーバー・エピソードも放送される予定。
子供から大人までがそれぞれの視点で楽しめる『フィニアスとファーブ』、今後もあっと驚く展開で私たちを楽しませてくれそうなので要チェックだ。
(古知屋ジュン)