韓国政府はこのほど、「日本が歴史問題において挑発を繰り返している」として、東南アジア諸国などと共同で「日本の侵略を告発する国際共同研究を進める」と発表した。中国外交部の華春瑩報道官は29日、「わが国は韓国の国際共同研究を支持する」と述べた。中国新聞社が報じた。

 報道によれば、韓国政府は資料収集などの共同研究を通じて「安倍政権の歴史問題における挑発を国際社会に暴露し、国際世論を以て日本政府の行為に対応する」方針だ。

 韓国女性家族部はすでに「日本の侵略を告発する国際共同研究を進める」ために動き始めている。韓国女性家族部は韓国内外に存在する旧日本軍の従軍慰安婦記録の調査を進めており、2017年の登録を目指して従軍慰安婦の記録を世界記憶遺産に申請する計画だ。

 女性家族部の関係者によると、「従軍慰安婦の記録を世界記憶遺産に申請するうえで、韓国単独よりも他国との共同申請のほうが有利だ」とし、中国や東南アジア各国と共同で申請することを検討している。

 韓国側の動きについて、中国の華春瑩報道官は「わが国は韓国が日本による侵略を告発する国際共同研究を進めることを支持する」とし、日本の侵略を受けたすべての被害国が連携し、歴史の正義と人類の良知を共同で守るべきだと主張した。(編集担当:村山健二)