妻や夫より持っていきたい!?  「スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード」

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旅行好きの人や出張が多いビジネスパーソンなら、航空会社のマイレージを貯めている人は多いと思うが、ホテルのポイントまで貯めている人は意外に少ないかも?

欧米では航空会社のマイレージプログラム「FFP」(Frequent Flyer Program/フリークエントフライヤーブログラム)と並んで、ホテルのポイントプログラム「FGP」(Frequent Guest Program/フリークエントゲストプログラム)も非常にポピュラー。航空会社のマイレージ同様、貯めたポイントはホテルの無料宿泊などに使え、宿泊数に応じて会員のグレードもアップする。ゴールド会員になれば、客室無料アップグレードやウェルカムギフトなど、プラスアルファの特典も付く。

日本ではマイレージの獲得や、上級会員になる目的で短期間に繰り返し飛行機に乗ることを「マイル修行」と呼ぶが、海外ではホテルのポイントを貯める目的でホテルに泊まる人も少なくない。といっても、ホテルの場合はマイル修行と違って体力的な負担はなく、むしろリラックスや気分転換になるので修業感はないと思われるが……。

ホテルチェーン世界大手のスターウッド ホテル&リゾートとマーケティング会社のスタディロジック社が2012年に実施したアンケート調査でも、年間25回以上の旅行をする世界中の大人9,900人のうち、実に73%の人が「会員プログラムのポイントを稼いだり、ステータスをアップするためだけに、実際に出張をしたことがある」と回答。調査対象者の内訳は、アメリカ・カナダ1,620人、中国2,100人、中近東1,500人、中南米1,590人、日本1,560人、ヨーロッパ1,530人だった。

また、同アンケートの「旅行に持っていくものを1つだけ選ぶとすると?」という質問には、73%の人が「会員プログラムの特典」と答え、「配偶者」(15%)や「旅行かばん」(11%)を大きく上回る結果に。思わず「ホント!?」と聞き返したくなるが、それだけ魅力があるのだろう。

たしかに会員プログラムの特典内容の充実ぶりは凄い。たとえば、スターウッドの会員プログラム「スターウッド プリファード ゲスト」(以下SPG)では、チェックイン・アウト時間指定を廃止する「Your24(TM)」を用意。午後10時にチェックインした場合、チェックアウト時間は出発日の午後10時までとなり、1泊の滞在でも24時間フルで客室を使える。また、コンシェルジュサービスを超える「専属スタッフによるパーソナルサービス」では、お客様ひとりひとりに専属のスタッフが付き、ホテル・交通機関の手配、ディナーや会議室の予約など旅行関連サービス全般をサポートしてくれる。さらに長年にわたりSPGを利用したゲストには一生涯のエリート会員資格となる「SPG ライフタイム」ステータスも用意。これは、将来的に出張や旅行に頻繁に出かけなくなってもカードステータスが維持できるという、ホテルファン垂涎の会員資格。出張が多い現役時代に「SPGライフタイム」ステ-タスを獲得しておけば、老後のプライベート旅行は常にエリートレベルで……なんてことも可能なわけだ。

なぜ、ここまで充実させるのか――?
聞けばスターウッドでは、顧客全体の2%が同社の全収益の30%をもたらしているという。優良顧客の成長と増加に力を注ぐのは、いわば当然の流れ。ちなみに前述の特典はすべて1年で一定泊以上の利用をおこなった会員が対象だ。

2013年9月には、アメリカン・エキスプレスと共同開発した新クレジットカード「スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード」が登場。実はこれ、入会するだけでSPGのゴールド会員資格が自動付帯される。カードの年会費は3万2550円と高めだが、毎年継続のたびに無料宿泊特典があり、国内の対象レストランやバーの飲食代金が15%割引(※アルコール除く)になるので、ホテル好きなら元はとれるはず。空港ラウンジアクセス、無料手荷物宅配サービス、海外旅行傷害保険など旅行者に嬉しいサービスも多い。

旅慣れた人たちが、口々に妻や夫より旅に持っていきたいという「ホテルの会員特典」。旅行や仕事でホテルステイが多い人は、一度チェックしてみてもよいかもしれません。
(古屋江美子)