一夜限りの60秒スペシャルverとして話題を読んだ『ファイナルファンタジーX/X-2 HD Remaster』CMも、実は同協会公認の“泣けるCM”。

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大相撲には「日本相撲協会」、サッカーには「FIFA」、浅草の演芸には「漫才協会」。各ジャンルには、その世界を統括するべきコミッションが存在する。

そして、巷で話題の「涙活」にも発足したらしい。その名も「全米感涙協会」。……なぜ「全米」なのか?
これは、ハリウッド映画のCM等で頻繁に用いられるコピー「全米が泣いた」から引用されている。また、「世界に感涙を広める活動がしたい」という思いからでもあるそうだ。

「涙活を昨年から始め、全国から様々なジャンルの“泣ける作品”が送られるようになりました。そこで『これは泣ける!』と協会が認定した映画や音楽などは、通常の涙活イベントでも使用させていただいています」(「涙活」プロデューサー・寺井広樹氏)

そんな同協会のコンセプトは、以下のとおり。
・「涙活」を世界中に広めていく。ストレスを減らしたい。
・泣ける舞台のプロデュースを行う。
「お笑いが吉本さんであれば、泣きは全米感涙協会が担っていきたいと思います」(寺井氏)

言うだけのことはある。何しろ、吉本ばりに「N-1ぐらんぷり」の開催も予定しているというのだ。
「『N-1ぐらんぷり』のNは『泣語』の頭文字ですが、泣語に限らず、音楽、動画、朗読などジャンルを問わず感涙の頂点を決める“泣かせ話芸No.1決定戦”です」(同氏)
この賞レース発案のきっかけは、同協会に届けられるたくさんの泣けるCD・DVDたち。プロアマ問わず、才能を持つ人材がたくさんいることを思い知り、イベント化を思い付いたようだ。
「芸人さんでも、実は“泣き”の方が才能を発揮できる方もいらっしゃるのでは? と思っています」(同氏)
「涙」は世界の共通言語なので、同イベントから世界へ羽ばたく人が出て来るかもしれない。言わば、“第2の鉄拳”が。

他にも、ドリカム、山崎まさよしらが参加した“泣けるクリスマスソング”が収録されている『X'mas LOVE SONGS〜冬の涙の処方箋』や、映画『大統領の執事の涙』(2月15日公開)等を「協会認定」として推薦したり、7月9日を「泣くの日」に制定したり、意欲的な活動を始動させている「全米感涙協会」。

「アニメ」や「初音ミク」だけではない。同協会発足をきっかけに「“涙”の本場は日本」という評価を、世界的に勝ち得ることができるか!?
でも、「全米」って付いちゃってるしな……。
(寺西ジャジューカ)