優勝すれば逆転賞金王も見えてくるキム・ヒョンソン(撮影:米山聡明)

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<ダンロップフェニックス 2日目◇22日◇フェニックスカントリークラブ(7,027ヤード・パー71)>
 硬いグリーンと強い風で多くの選手が伸び悩む消耗戦の様相を呈してきている今年の「ダンロップフェニックス」。そんな中、賞金ランキングで松山英樹に続く2位につけている金亨成(キム・ヒョンソン)がトータル3アンダーで首位タイに浮上した。
松山英樹、ドナルドに見せつけられた世界との差
 抜群の安定感で今季ここまでトップ10フィニッシュ8回を数える実力者をもってしても今年のフェニックスは難攻不落だ。「風のジャッジが難しい。15秒ごとくらいに風が変わっている。毎ホール毎ホール我慢、我慢、ずっと我慢」。一時は4アンダーまでスコアを伸ばしたが、終盤の17番パー3ではティショットを左の林に打ち込んでダブルボギー。最終18番でバーディを獲り返したものの、最後まで安心できない難コースに大きく息を吐いた。
 最高の位置で迎える決勝ラウンド。もし仮に金が今大会を制することとなれば優勝賞金4,000万円を加算して、現在約5,632万円で首位を走る松山との差を一気に詰めて逆転賞金王へのシナリオも現実味をおびてくる。だが、当の金は逆転賞金王へは慎重な姿勢を強調する。
 「5年前に同じような状況が韓国ツアーであった。自分が賞金ランク1位で、その時はもう賞金王、賞金王ばっかりで自分のプレーが出来なくなっていた。それで、べ・サンムンが韓国オープンで勝って逆転賞金王。だから賞金王のことは考えない」。追う立場、追われる立場の違いはあれど栄冠の前に自分を見失った苦い経験。それだけに、「自分のベストのプレーをするだけ」と最後まで視線がブレることはなかった。
 一方、1位を走る松山は「早く決めたい」とこちらは意識は十分。果たして無欲の逆転賞金王誕生はなるか。その一歩目は宮崎での勝利から始まる。
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