総務省が発表した労働力調査（速報）によると、6月の完全失業率（季節調整値）は3.9％となった。失業率が3％台となったのは2008年10月（3.8％）以来。一方、厚生労働省が発表した6月の有効求人倍率（同）は0.92倍で、前月から0.02ポイント上昇した。有効求人倍率は4カ月連続の改善。

　新規求人倍率（季節調整値）は1.49倍（前月比0.07ポイント増）、正社員有効求人倍率は0.51倍（前年同月比0.06ポイント増）、有効求人（季節調整値）は前月比1.2％増、有効求職者（同）は1.0％減となった。

　新規求人は前年同月比3.8％増で、産業別に見ると、宿泊業,飲食サービス業（13.5％増）、サービス業（6.9％増）、教育,学習支援業（5.9％増）などが増加。学術研究,専門・技術サービス業（2.4％減）は減少した。

　都道府県別の有効求人倍率（季節調整値）で最も高いのは東京都の1.36倍、最も低いのは沖縄県の0.51倍。

　男性の完全失業率は前月比0.1ポイント減の4.1％、女性は同0.4ポイント減の3.5％となった。

　完全失業者数は前年同月比28万人減の260万人。完全失業者のうち「勤め先都合」は同9万人減の62万人、「自己都合」は同15万人減の92万人となっている。

　就業者数は前年同月比29万人増の6333万人で、産業別に見ると、医療,福祉（28万人増）、情報通信業（9万人増）、学術研究,専門・技術サービス業（7万人増）などが増加。製造業（15万人減）は引き続き減少し、運輸業,郵便業（16万人減）、建設業（15万人減）、農業,林業（8万人減）などが減少した。

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