日本代表のコンフェデレーションズカップ初戦は、ブラジル代表を相手に0-3と完敗を喫した。W杯前年、世界トップレベルの国々に対し、日本代表がどのような戦いを見せるのかにも注目が寄せられている中、元日本代表の司令塔、そして、元ブラジル代表キャプテンはどのように評価したのか。

17日深夜、フジテレビ「すぽると!」では、元サッカー日本代表中田英寿氏が、セリエA・ローマ時代のチームメイトで、元ブラジル代表のカフーと対談した模様を放送した。

「久しぶり」と抱き合った両者。中田氏が日本−ブラジル戦の感想を尋ねると、カフーは「(日本は)たった3分で先制されてしまったね。それがブラジルをだいぶ楽にしてしまい、試合を大きく左右した」とコメント。中田氏が「日本はシャイだった?」と言えば、「ブラジルもシャイだった。最初の試合で開幕戦だからね。最初のミスはツケが大きい」と語り、ブラジルにもプレッシャーが掛かっていた序盤のミス(失点)を咎めた。

また、中田氏は「僕が試合を見て思ったのは、日本はすべきことをしていなかった。特に攻撃面でゴールへの積極性を感じられなかった」と話すと、カフーは「今のブラジルは、攻撃ではなく、守備に長所がある。守備陣にいい選手が揃っている。だから、日本の攻撃陣にとっては厳しい戦いだったと思う。でも、日本のサイド攻撃もよかった。ただ、エリア内にターゲットが少なかった。ターゲットがもっといれば、ブラジルにとって厄介な攻撃になったはずだ」と、日本代表が相手エリアに詰め切れなかった点を指摘する。

さらに、中田氏が“日本の成長”について問うと、カフーは「成長すべきことは沢山ある。日本は戦略的な理解度は高いけど、ブラジルが持つようなマリーシア。ずる賢さを持つことも大切だと思う」と語った。