2日深夜放送、日本テレビ「Going! Sports&News」では、5月に2度の5連敗を喫するなど、開幕当初の勢いが持続できていない横浜DeNAベイスターズについて、野球解説者・江川卓氏が中畑清監督に行ったインタビューの模様を放送した。

チームに対し、投打2つの課題を挙げた江川氏。1点目は、主砲・ブランコのバッティングだった。そのホームランの殆どがレフト方向への打球となり、「大事な時、ランナーが溜まっている時に三振してしまうのが、チームの士気にマイナスになる」と指摘する。

すると、中畑監督は「本人の中では、その意識を強く練習やってるの。センターからライト方向へのバッティングをずっと心がけて、レフト方向に引っ張るバッティングが一回もなくフリーバッティングが終わる時もあった。どうすれば、うちのブランコを抑えられんだってことを各チームが皆考えてるから。それに対して十分考えて練習はしている」と釈明した。

しかし、中畑監督は言葉を続け、「こっち(ライト)に飛ぶようになったときに、(ブランコの)怖さが消える可能性がある。今は三振の数よりも、今のスタイルのままで立ち向かっていくかたちで結果が出せるなら、これでセーフということでいいんじゃないかと」と、見解を述べた。

さらにもう1点。セットアッパーに課題があるという江川氏は、チームの先発投手こそ「僕の中では、先発は完璧に出てきている」と評価をするも、中畑監督が中継ぎ陣について「今、思案中。ストレートで勝負できるピッチャーでないと私の中では安心感が持てない。高崎がいて、山口がいて、ソーサがいて・・・」と話したところで、「今、言った中に正解があります」と自信満々に指摘をした。

江川氏曰く、正解は先月2軍落ちした山口俊だったが、中畑監督もまた「セットアッパーに山口を置いて、ちょっと配置転換しようかなということで、今日から新たにスタートします。順番は間違いなく、そういう使い方になる」と断言。両者の思惑は合致していた。

さらに、低迷するチームについて「交流戦中の流れがいい状況ではない。自分なりには、負の監督のイメージがあるね。そういう方向に導いているところが表情に出ちゃっているかなと思うの。厳しさだけの時間帯が長いのは、悪い状況の流れを作ってる」と反省した中畑監督は、「気楽にプレーできる環境を作るのも俺の役割かな」と改善を誓った。