男性同性愛者用  「実写版」図解ハンドッブック出版

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(台北 30日 中央社)台湾“同志”(=同性愛者)カウンセリングホットライン協会では29日、「男性同性愛者セックス名人ハンドブック豪華徹底大公開版」を刊行、これまでキュウリやバナナで暗示していたものとは大きく異なり、イケメンくんが全裸で登場、コンドームの装着から各種テクニックまで指南してくれる。

このハンドブックは男性の同性愛者向けで、コンドームや指コンドームの装着のしかたから、様々なセックスの体位、フェラチオやアナルなどの手順が懇切丁寧に手ほどきしてあるほか、HIVほか各種性病についてやローションなど補助道具の使用注意事項が解説されている。監修は成功大学看護学科准教授。

これまで出されたものでは「肝心なところ」はマンガやイラストで表現されていたが、今回はモザイクなしの写真を用いるという「徹底」「公開」ぶり。ただし、ビニールで包装され“限制級”(18禁)マーク入りで、台湾各地の男性向けサウナ、男性同性愛者用の健康ランド、HIV予防団体など限られた場所での配布となることから、法的な問題はないという。

性病予防の意味合いの強い今回のハンドブック出版だが、一方、台湾大学医学部付属病院の感染科の記録によると、今年7〜8月の2カ月間で梅毒、淋病、各種感染症、HIVの検査を受けた人の数はふだんより2割ほど増え、特に18〜25歳の若い層が多いという。

衛生署疾病管理局の感染症予防担当の医師は、多くの若い人たちがそう簡単には病気はうつらないと安易に考え、コンドームなしでフェラチオしたり、外見上問題がなければ何も気にせずセックスしたりしていいと思っているが、これは全く誤った思い込みだと性病の危険について注意を喚起している。