U20女子はクルマで口説け！？『結局クルマ持ってるヤツはモテる！のか？』【後編】

前編からの続きです。

さて、初対面からクルマでモテてた時代、状況は今と何が違ったのかしら。

・ディスコの前で外車を並べて・・・。

今やってたら、完全に変質者、もしくは殺人鬼ですね。
そもそも、夜遊び後は男性に送ってもらう、みたいな習慣自体が斜陽気味なのではないでしょうか。

・「俺って、○○に乗ってるんだよね。」と初対面で言う。

これが自己紹介の一つとして成立してた頃は、女の子側も「そんな車種選ぶなんて、センスがいいね。」とか、「あのクルマの助手席は自慢になるよね。」という受け取り方ができたのでしょう。
しかし今では、「唐突に何を言ってんだコイツは」となりかねないようです。
「このクルマの人は、こういうタイプ」というクルマ選びの文法を皆があまり共有していないからでしょうか。その人がアピールしたい個性が読み取れないから、ピンとこない。そういう感じ。
前述のモテギャルちゃんによれば
「俺○○乗ってるんだよね、って初めからいうオトコは大体30代中盤以降だよー。」との事。
つまるところ最初のモテアピールとして使われてしまうと、いささか良くない方の昭和臭が出てしまうようです。

もし今、クルマが初期モテに寄与する所があるとしたら、趣味などを聞かれた時に「クルマが好きで、休日は結構運転してるかも。」的な答え方をするくらいかな。
自然だし、「へえ、珍しいね。なんだかオトコらしい！」と、食いつきが良くなる可能性はある、かもしれない。

つらつら書いてしまいましたが、どういう事だろう。
要はクルマを持ってる事、その経済力や機動力はレアだし、すごい高ポイント。
ただ、最初からモテる、モテないの分岐点になったりはしない。どちらかというと、好きになった後、もっと仲良くなるツールとして、クルマがあったら素敵だな、という事だと思います。
でも「クルマ(車種)でモテるかも」という発想をし始めると、オッサンなので激しくモテない。
そんな感じかしら。

あと、蛇足ですが、10代とかの本当に若い娘さんには、クルマは結構有効なアピールになるかもしれません。
若い娘さんは「オトナの男」が大好物です。そのくせ、彼女達の「オトナ」ハードルは、とても低い。クルマを運転しているだけで「超オトナなんですけどー」となりがちです。
たとえあなたがケツの青い小僧っ子で、家に1円も入れずに実家暮らしをして、パパのクルマを乗り回していたとしても、クルマで迎えに行けば、もう「オトナの男」。
勘違いもいいとこですね。でも若い娘さんの恋情というのは、憧れと勘違いに彩られたものです。よって、クルマ！→オトナ！！→これってラブかも！？というショートカットをしやすい、気はします。

ちなみに娘さんを卒業して、20代後半の立派なオンナともなると、自分を「若い女」として扱ってくれる「オトナの男」というのは、もう30代後半以降になってくるわけで。ヘタすりゃ既婚者。高校生の息子がいる課長とか、そういう感じです。
もうそうなってくると、クルマの有無とかの次元ではないですね。「彼、家とクルマのローンで首が回らないから、ホテル代はいつも私が出すの。」みたいなね。同じ「オトナの男」好きでも、勘違いの方向性がだいぶ変わってきます。世知辛い。世知辛すぎます。
・・・というのはまあ、勝手な妄想ですけどね。

ええと、手ひどい脱線をしたところで・・。
最後に私の個人的な意見は、クルマとか、そういう物で直接的にモテたりモテなかったりするなんて、幻想だと思っております。
オンナの恋は、もっとずっとフィジカルな感覚です。いつだってオスとして惹きつけるヤツがモテる。その魅力とクルマが近い距離にあった時代もあった、という事ではないでしょうか。
求められる魅力の形が多様になって来たという意味では、クルマでモテにくくなった、とも言えるかもしれませんが・・。ただいつの時代も、クルマだけでオトコを判断するようなオンナ、よく考えたらいるわけない、と思います。
だから、昨今よく聞く「クルマ離れの理由は、モテなくなったから」という理論は、あまりグッと来ません。周りの男の子達だって、そんなモテるかどうかばっかり考えて生きてるわけじゃないように見えるし。

そういう事を仰るオジサマ方にはむしろ聞きたいです。
若い頃、一生懸命手に入れたクルマに対する気持ち、そんなに不純だったんですか？モテるとかモテないとかより、カッコよくて、大好きで、楽しかったんじゃないのでしょうか？

というわけで、テーマ丸潰しの暴論を導いてしまったけど、反省も訂正もしないぜ。
(くぼきひろこ)