究極のヴァンパイア・ハンター、“戦う聖職者”の聖書に隠された武器
1892年に出版された、アイルランド人作家ブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」に登場する男性吸血鬼をはじめ、2012年を迎えた現在もなお新たな映画が公開されるなど、世界各地で語り継がれるヴァンパイアの伝説。人々を恐怖に震え上がらせる悪の化身から、愛情すら抱いてしまう悲劇の美声年まで、様々なイメージで描かれているが、果たしてヴァンパイアが現代に存在したのなら、“生と死を超えた者”である彼らに対して、あなたは本気で十字架やニンニクを手に対抗できると思うだろうか。
昨年9月の劇場公開から、わずか3ヶ月半。今年1月11日には、ヴァンパイアを倒すために鍛えられた戦士、人類史上最強の戦う聖職者『プリースト』がブルーレイ&DVD、オンデマンド配信で解禁となる。物語の舞台は、資源が枯渇しそうになり、互いを攻撃し合う人類の核兵器によって荒廃した世界。かつて人類は、ヴァンパイアと永年に渡る戦いを繰り広げ、戦いに勝利し、生き残った“伝説の戦士”プリーストはある日、死に絶えたと思われていたヴァンパイアによって、自分の姪が連れ去られたことを知る。今まさに、人類 VS ヴァンパイア、種族の存亡を賭けた新たな戦争が始まろうとしていた――。
プリーストとは、現実世界の聖職者とは異なり、ヴァンパイアの脅威に立ち向かうために訓練された特殊部隊のこと。彼らは、荒涼とした平原をスーパースピードのバイクで駆り、超人的な戦闘能力と、聖書に隠されたハイパーリアルな武器の数々を操る。人類史上最強、戦う聖職者プリーストを演じるのは、本作を手掛けるスコット・スチュワート監督のデビュー作品『レギオン』(2010年公開)で主演を務め、『ダ・ヴィンチ・コード』(2006年公開)ではカトリック教会の暗殺者シラス役を演じた、イギリスの演技派ポール・ベタニーだ。
対するヴァンパイアも、従来のフィクションで描かれてきた昔ながらのゴシック調、あるいはロマンチックなヴァンパイアとは大きく異なり、湿り気を帯びて透き通るような白い肌に、鋭い爪と犬歯をもち、人間よりも動物に近い。太陽にあたることなく生きてきたヴァンパイアたちは、人間のような姿はしているが、両目が無いという異形ぶり。視覚がないことを補うために、聴覚と嗅覚が異常に発達しており、変則的かつ人間よりもずっと素早く移動することができる。そして、ヴァンパイアに噛みつかれた人間は、病的なほど青白い顔をした無毛のクリーチャー“ファミリア(用務員)”と化し、ヴァンパイアたちが眠っている日中、主人であるヴァンパイアに言いつけられた用事をこなすのだ。
プリーストがヴァンパイアに対抗する武器は、ただの十字架ではなく、聖書の中に隠された何十もの小さな十字架状の飛び道具。その他にも非常に美しい二枚刃の銀のナイフなどを持っている。彼らは、祈ることで周りの動きを遅くすることができ、人間の能力の限界を超えてヴァンパイアに立ち向かう。また、『M:i:III』や『ダイハード4.0』などでも活躍するアクションスター、マギーQ演じるプリーステスの武器は、古代中国武術で使われた縄(じょう)ひょうという武器を元にしたロープダートで、一見ロザリオのように見えるが、実は非常に鋭いワイヤーで、敵をズタズタに切り裂く。
優雅かつ残酷なまでに有能なエリートであるプリーストだが、ヴァンパイアから世界を守るために生涯を捧げ、家族からは引き離され、恋愛することも許されない。戦争のために家族や自分の人格を犠牲にし、もはや自分の名前すらも無い。しかし、崇高な大義のためと信じた戦争から打ちのめされて帰ってきた彼らを置き去りに、社会は先に進んでしまっていたのだ。凱旋した彼らは英雄として歓迎されることはなく、のけ者扱いされてしまう。プリーストの証しとして、かつては勝利の象徴であった、ひたいの十字架のタトゥーは終戦後の今、人類の戦争の罪の象徴に。その姿は、イラク戦争の終結により失業者となった、24万人にも及ぶアメリカ退役軍人にも重なって映るだろう。
韓国出身のヒョン・ミンウ原作の同名コミックをベースに、ヨーロッパのゴシック、アメリカのウエスタン、アジアのファイティング・スタイル、世界のエンタテインメント・カルチャーを融合させた『プリースト』から、新たなヒーローが誕生。ひたいに罪の十字架を背負った“戦う聖職者”プリーストが、誇りを取り戻すために戦う姿を、ラストシーンまで刮目して見届けよ!
・『プリースト』特集ページ – MOVIE ENTER
プリーストとは、現実世界の聖職者とは異なり、ヴァンパイアの脅威に立ち向かうために訓練された特殊部隊のこと。彼らは、荒涼とした平原をスーパースピードのバイクで駆り、超人的な戦闘能力と、聖書に隠されたハイパーリアルな武器の数々を操る。人類史上最強、戦う聖職者プリーストを演じるのは、本作を手掛けるスコット・スチュワート監督のデビュー作品『レギオン』(2010年公開)で主演を務め、『ダ・ヴィンチ・コード』(2006年公開)ではカトリック教会の暗殺者シラス役を演じた、イギリスの演技派ポール・ベタニーだ。
対するヴァンパイアも、従来のフィクションで描かれてきた昔ながらのゴシック調、あるいはロマンチックなヴァンパイアとは大きく異なり、湿り気を帯びて透き通るような白い肌に、鋭い爪と犬歯をもち、人間よりも動物に近い。太陽にあたることなく生きてきたヴァンパイアたちは、人間のような姿はしているが、両目が無いという異形ぶり。視覚がないことを補うために、聴覚と嗅覚が異常に発達しており、変則的かつ人間よりもずっと素早く移動することができる。そして、ヴァンパイアに噛みつかれた人間は、病的なほど青白い顔をした無毛のクリーチャー“ファミリア(用務員)”と化し、ヴァンパイアたちが眠っている日中、主人であるヴァンパイアに言いつけられた用事をこなすのだ。
プリーストがヴァンパイアに対抗する武器は、ただの十字架ではなく、聖書の中に隠された何十もの小さな十字架状の飛び道具。その他にも非常に美しい二枚刃の銀のナイフなどを持っている。彼らは、祈ることで周りの動きを遅くすることができ、人間の能力の限界を超えてヴァンパイアに立ち向かう。また、『M:i:III』や『ダイハード4.0』などでも活躍するアクションスター、マギーQ演じるプリーステスの武器は、古代中国武術で使われた縄(じょう)ひょうという武器を元にしたロープダートで、一見ロザリオのように見えるが、実は非常に鋭いワイヤーで、敵をズタズタに切り裂く。
優雅かつ残酷なまでに有能なエリートであるプリーストだが、ヴァンパイアから世界を守るために生涯を捧げ、家族からは引き離され、恋愛することも許されない。戦争のために家族や自分の人格を犠牲にし、もはや自分の名前すらも無い。しかし、崇高な大義のためと信じた戦争から打ちのめされて帰ってきた彼らを置き去りに、社会は先に進んでしまっていたのだ。凱旋した彼らは英雄として歓迎されることはなく、のけ者扱いされてしまう。プリーストの証しとして、かつては勝利の象徴であった、ひたいの十字架のタトゥーは終戦後の今、人類の戦争の罪の象徴に。その姿は、イラク戦争の終結により失業者となった、24万人にも及ぶアメリカ退役軍人にも重なって映るだろう。
韓国出身のヒョン・ミンウ原作の同名コミックをベースに、ヨーロッパのゴシック、アメリカのウエスタン、アジアのファイティング・スタイル、世界のエンタテインメント・カルチャーを融合させた『プリースト』から、新たなヒーローが誕生。ひたいに罪の十字架を背負った“戦う聖職者”プリーストが、誇りを取り戻すために戦う姿を、ラストシーンまで刮目して見届けよ!
・『プリースト』特集ページ – MOVIE ENTER