男性30代のランキング。

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私の年齢(33歳)が、最も頻繁なタイミングなのだろうか。とにかく、周囲の同世代が結婚ラッシュ。私をさしおいて。
そして、傍から見ていると色々な組み合わせがあるように思うのだ。まさにラブラブなカップル。結婚しても友達ノリのままでいるカップル。一定の距離感を保っているように見えるカップルも。

だが、この印象はあくまで外から見た第三者の意見。本人たちは、自分らのことをどう思っているのだろう?
そこで、このデータが興味深いのだ。株式会社リクルートの「ブライダル総研」は、「自分たちの関係を一言で〇〇夫婦と表現するなら何と言うか?」(首都圏、東海、関西在住の20〜60代の既婚者及び離婚経験のある独身者、計1200人を対象)というアンケートを実施している。ここから見えてきた、夫婦関係の状況や特徴がチョット面白いのです。

もう、上から順に列挙して行こう。1位が「ともだち夫婦」(124ポイント)、2位が「なかよし夫婦」(116ポイント)、3位「似たもの夫婦」(72ポイント)、4位「ふつうの夫婦」(62ポイント)、5位「おしどり夫婦」(39ポイント)、6位「仮面夫婦」(32ポイント)、7位「空気(空気のような)夫婦」(30ポイント)……、といったランキングに。
どうでしょう? 1位と2位が、他を大きく引き離していて。上位2項目ともに、何とも羨ましい関係というか……。

そこで、ここからは年齢による考察も行っていきたい。確かに「ともだち夫婦」「なかよし夫婦」に関しては、どの年代も上位に入ってくるのだが、それ以外の上位項目が年代別にかなり異なっているのだ。
例えば、20代男性の3位には「おしどり夫婦」、20代女性の3位には「ラブラブ夫婦」がランクインしている。まだまだ、アツアツなのだろう。
これが30代になると、男性の2位と女性の3位に「似たもの夫婦」が食い込んでいる。ちょっと、円熟が加味されたか?
そして40代。男性の1位と女性の3位に挙がっているのは、「ふつうの夫婦」という項目。これが50代になると、「空気のような夫婦」が男性の5位で女性の3位。60代は、男性の2位に「おしどり夫婦」が入り、女性の4位は「同士夫婦」という結果となった。
なるほど。上位に入ってくる項目が、まさに夫婦の時間の変遷の特徴と言える気もするな……。

そして、最後にキナ臭いテーマも……。ランキングを眺めていると、ちょっと危険な項目が見受けられるのだ。それは「仮面夫婦」。
これがチラホラ見受けられるようになるのは、30代のランキング結果から。男性30代の6位と女性30代の4位に、思いっきり「仮面夫婦」がランクインしている。
これは40代でも変わらず。男性40代の4位が「仮面夫婦」で、女性40代の5位も仮面夫婦である。
まだだ。男性50代と女性50代の5位も「仮面夫婦」。
60代から、ようやく「仮面夫婦」はランク外となった。

これらのデータ全体を見て、ある流れが推察できる。
恋人が夫婦となって生活を共にするうちに、二人は段々と“似たもの”になっていく。その後40〜50代で、パートナーの存在が当たり前に感じられる仲に。そして60代は仕事のリタイアや子供の独立で、夫婦が向きあう時間に再び突入。結果、夫婦関係に“より戻し現象”が起こる。
……こんな大河ドラマが、人生の二人三脚では展開されるのかもしれない。

しかし、どんな困難があっても二人で砂をつかんで立ち上がる。これぞ、夫婦。そんな業の深い人間模様が、実に美しかったりする。
(寺西ジャジューカ)