海底で読める『海底2万マイル』
昔から、よく見る夢がある。それは「住んでいる世界が、全て水の中」という、シュールなシチュエーションの夢。職場にも学校にも、泳いで行く。そして、水中で仕事や勉強を。
恐らく、私が少年時代にスイミングスクールに通っていた経験が影響しているのだろう。手前味噌極まりないですが。
そんな私には、この本が非常にありがたい。エス株式会社から、9月より『海底2万マイル海底版』が発売されているのだ。
皆さん、『海底2万マイル』という作品は御存知でしょうか? これは、フランスの作家ジュール・ヴェルヌが1870年に発表した小説。海を舞台とした、SF冒険ものの金字塔である。
この名作を、海底で読んでみたくないか? 『海底2万マイル』だけに。そんな夢を現実にしたのが、今回の『海底2万マイル海底版』である。要するに、水中(海底)で読める本が開発されたのだ。
それにしても、なんでこんな本を作ろうと思ったのだろう?
「『ストーンペーパー』という、木材(パルプ)を一切使わず作られた、濡れても破れない紙の情報を入手しました。そこから、この本の製作を思いついたんです」(同社・担当者)
ただ、紆余曲折もあったという。「濡れる」から連想し、他の作品の製作を考えた過去があるのだ。例えば、雨に濡れても大丈夫な宮沢賢治の『雨ニモマケズ』とか……。
でも、結局は『海底2万マイル』に落ち着いた。何しろ、“雨”よりもたくさん濡れる場所は“海”、それも海底なのだから。
「当社は英会話教材『エブリデイイングリッシュ』も販売しております。そこで、英語の教材としてもご利用していただくために、『海底2万マイル』の本文を英語にして出版いたしました」(同社代表取締役社長・児玉昇司さん)
そうですか。何にせよ、私も水の中で本を読んでみたい! というわけで、実際に自宅の湯船に潜りながら読書にチャレンジしてみましたよ。
まず、実際に本を手に取ってみると、本当に普通の紙のように感じる。変にかたかったり、厚かったりってことはない。小説本によく扱われている、いつものめくりやすい紙みたいだ。
そして、小説の内容を確認。……ズラーッと、英語の文章が印刷されている。もちろん、私は読めない。その点については残念なのだが、自分なりに雰囲気だけでも満喫することにしよう。
では、ついに水中メガネを装着します。そして潜水! そして、一緒に本もお湯にザブン!
さて、肝心の本の様子はどうか? これが、いい感じなのだ。字がにじまないし、紙も破れない。水中でペラペラめくれるし、潜りながらの読書も余裕。なんとまぁ、ミラクルな紙だな……。
ところで、この本はどのくらいの深さまで耐えてくれるのだろうか?
「現在、沖縄でプロモーションビデオの撮影を行っております。そこでは、水深5メートルまで耐えることを確認しております」(担当者)
この担当者自身、「海底でも読書はできるのですね……」と自社の本のタフネスにかなり感動していた様子。というか、沖縄にまで行って大がかりな!
そんな感動を呼ぶ『海底2万マイル海底版』は、同社サイトにて販売されている。価格は2,980円(税込み)。
現実的な話をすると、普通の入浴時にもピッタリな本ではないだろうか? 湯船で休まりながら読んでも大丈夫だし、手が疲れたらお湯の中に本を浸けちゃってもいい。そんな扱いでも、『海底2万マイル海底版』は何食わぬ顔だ。
「実際に、『お風呂で読めるから良い』といった反響もいただいております」(担当者)
お風呂場でもいいし、海底でもいい。……でも、本当は海底で読みたい。海底で『海底2万マイル』を読む。そんな夢を現実にする書籍の誕生です。
(寺西ジャジューカ)
恐らく、私が少年時代にスイミングスクールに通っていた経験が影響しているのだろう。手前味噌極まりないですが。
そんな私には、この本が非常にありがたい。エス株式会社から、9月より『海底2万マイル海底版』が発売されているのだ。
皆さん、『海底2万マイル』という作品は御存知でしょうか? これは、フランスの作家ジュール・ヴェルヌが1870年に発表した小説。海を舞台とした、SF冒険ものの金字塔である。
この名作を、海底で読んでみたくないか? 『海底2万マイル』だけに。そんな夢を現実にしたのが、今回の『海底2万マイル海底版』である。要するに、水中(海底)で読める本が開発されたのだ。
「『ストーンペーパー』という、木材(パルプ)を一切使わず作られた、濡れても破れない紙の情報を入手しました。そこから、この本の製作を思いついたんです」(同社・担当者)
ただ、紆余曲折もあったという。「濡れる」から連想し、他の作品の製作を考えた過去があるのだ。例えば、雨に濡れても大丈夫な宮沢賢治の『雨ニモマケズ』とか……。
でも、結局は『海底2万マイル』に落ち着いた。何しろ、“雨”よりもたくさん濡れる場所は“海”、それも海底なのだから。
「当社は英会話教材『エブリデイイングリッシュ』も販売しております。そこで、英語の教材としてもご利用していただくために、『海底2万マイル』の本文を英語にして出版いたしました」(同社代表取締役社長・児玉昇司さん)
そうですか。何にせよ、私も水の中で本を読んでみたい! というわけで、実際に自宅の湯船に潜りながら読書にチャレンジしてみましたよ。
まず、実際に本を手に取ってみると、本当に普通の紙のように感じる。変にかたかったり、厚かったりってことはない。小説本によく扱われている、いつものめくりやすい紙みたいだ。
そして、小説の内容を確認。……ズラーッと、英語の文章が印刷されている。もちろん、私は読めない。その点については残念なのだが、自分なりに雰囲気だけでも満喫することにしよう。
では、ついに水中メガネを装着します。そして潜水! そして、一緒に本もお湯にザブン!
さて、肝心の本の様子はどうか? これが、いい感じなのだ。字がにじまないし、紙も破れない。水中でペラペラめくれるし、潜りながらの読書も余裕。なんとまぁ、ミラクルな紙だな……。
ところで、この本はどのくらいの深さまで耐えてくれるのだろうか?
「現在、沖縄でプロモーションビデオの撮影を行っております。そこでは、水深5メートルまで耐えることを確認しております」(担当者)
この担当者自身、「海底でも読書はできるのですね……」と自社の本のタフネスにかなり感動していた様子。というか、沖縄にまで行って大がかりな!
そんな感動を呼ぶ『海底2万マイル海底版』は、同社サイトにて販売されている。価格は2,980円(税込み)。
現実的な話をすると、普通の入浴時にもピッタリな本ではないだろうか? 湯船で休まりながら読んでも大丈夫だし、手が疲れたらお湯の中に本を浸けちゃってもいい。そんな扱いでも、『海底2万マイル海底版』は何食わぬ顔だ。
「実際に、『お風呂で読めるから良い』といった反響もいただいております」(担当者)
お風呂場でもいいし、海底でもいい。……でも、本当は海底で読みたい。海底で『海底2万マイル』を読む。そんな夢を現実にする書籍の誕生です。
(寺西ジャジューカ)