「マイナー県」鳥取の美味しいトコロって?
「マイナーな県」の話題では、必ず登場するといってもいい、鳥取県(※すみません)。
特に関東に住む人にとっては、「1度も行ったことがない」だけでなく、「友人関係や仕事関係にも出身者がいない」という場所かもしれない。
そんな私たちの全然知らない「鳥取のうまいもの」を集めたイベントが行われるという。
東京新丸ビルのAWkitchenTOKYOで開催される「食のみやこ鳥取 うまいものコレクション2011」(11月12日開催)。
でも、「鳥取のうまいもの」って何があるの? 鳥取と聞いてまず思い浮かべるのは、「砂丘」と「ラッキョウ」! 砂丘は食べられないし、ラッキョウはカレーに添えるぐらい……? あとは「梨」? ちなみに有名人は、水木しげると、ジュリー!!(やっぱり「うまいもの」じゃない)
いったいどんなものなのか、実際に足を運んでみた。
最初に出てきたのは、「人参“ベータグロリア”の生搾りジュース」。ニンジン特有の青臭さがなく、何も加えていないことが不思議なほど、さっぱりしたほのかな甘みだ。
二十世紀梨を使用した、「梨のスパークリングワイン」の後は、境港が日本一の水揚げ量を誇るベニズワイガニを使用した「“ベニズワイガニ”のビスクスープ カプチーノ仕立て」。続いて、鳥取県で開発育成したイチョウイモとナガイモの交雑種「ねばりっこ」を使ったパンケーキ! もっちりした食感に、添えられているのは、やわらかな味わいのアカガレイのブランダード(一般的には干し鱈を戻し、塩を抜いてほぐし、マヨネーズ状に仕上げるもの)。
ここで本命、「らっきょう」の登場。といっても、カレーの添え物などではなく「甘酸っぱいパスタソース」というスタイルである。
「“砂丘らっきょう”と“富有柿”とワラサを使った冷製スパゲッティーニ」の美しいこと! お皿全体に咲いた可憐な紫の小さな花は、なんとらっきょうの花!! らっきょうの花が食べられるなんて全く知らなかったけれど、小さいながらも、ちゃんとらっきょうの風味があるから、なんだか愛おしい。
続く「琴浦町の“ミニトマト”と“ベニズワイガニ”のカルトッチョ ラディアットリ」は、ミニトマトとカニのソースがからまる短いパスタの紙包み焼き。紙を自分の手でバリバリと割く音、カニの香りが会場中に溢れて、なんとも幸せな一体感が生まれる。
メインは、鳥取県で研究開発された脂肪分の少ないヘルシーな地どり「鳥取地どりピヨ」のハーブブロシェットと、「鳥取和牛オレイン55」のクアトロエピセペッパーステーキだ。
「鳥取和牛オレイン55」は牛枝肉のオレイン酸含有量を測定し、測定値が55%以上で3等級以上の枝肉を認定したというもの。通常、牛肉は霜降りの入り具合で等級が決まっているが、霜降り具合だけでなく、「脂の質」にこだわったものだそうで、オレイン酸含有量が高い牛肉は融点が低いため、口の中でさらりととけやすい。
そして、締めは「大山町の和梨“王秋”のミルフィーユ」と「とっとり紅茶」。
もちろんプロの手によって様々な食材が魅力的に彩られているということは大きいが、よく知らなかった鳥取にこんなにも「うまいもの」がたくさんあるなんて……。
鳥取の魅力をたくさん発見した1日でした。
(田幸和歌子)
特に関東に住む人にとっては、「1度も行ったことがない」だけでなく、「友人関係や仕事関係にも出身者がいない」という場所かもしれない。
そんな私たちの全然知らない「鳥取のうまいもの」を集めたイベントが行われるという。
東京新丸ビルのAWkitchenTOKYOで開催される「食のみやこ鳥取 うまいものコレクション2011」(11月12日開催)。
いったいどんなものなのか、実際に足を運んでみた。
最初に出てきたのは、「人参“ベータグロリア”の生搾りジュース」。ニンジン特有の青臭さがなく、何も加えていないことが不思議なほど、さっぱりしたほのかな甘みだ。
二十世紀梨を使用した、「梨のスパークリングワイン」の後は、境港が日本一の水揚げ量を誇るベニズワイガニを使用した「“ベニズワイガニ”のビスクスープ カプチーノ仕立て」。続いて、鳥取県で開発育成したイチョウイモとナガイモの交雑種「ねばりっこ」を使ったパンケーキ! もっちりした食感に、添えられているのは、やわらかな味わいのアカガレイのブランダード(一般的には干し鱈を戻し、塩を抜いてほぐし、マヨネーズ状に仕上げるもの)。
ここで本命、「らっきょう」の登場。といっても、カレーの添え物などではなく「甘酸っぱいパスタソース」というスタイルである。
「“砂丘らっきょう”と“富有柿”とワラサを使った冷製スパゲッティーニ」の美しいこと! お皿全体に咲いた可憐な紫の小さな花は、なんとらっきょうの花!! らっきょうの花が食べられるなんて全く知らなかったけれど、小さいながらも、ちゃんとらっきょうの風味があるから、なんだか愛おしい。
続く「琴浦町の“ミニトマト”と“ベニズワイガニ”のカルトッチョ ラディアットリ」は、ミニトマトとカニのソースがからまる短いパスタの紙包み焼き。紙を自分の手でバリバリと割く音、カニの香りが会場中に溢れて、なんとも幸せな一体感が生まれる。
メインは、鳥取県で研究開発された脂肪分の少ないヘルシーな地どり「鳥取地どりピヨ」のハーブブロシェットと、「鳥取和牛オレイン55」のクアトロエピセペッパーステーキだ。
「鳥取和牛オレイン55」は牛枝肉のオレイン酸含有量を測定し、測定値が55%以上で3等級以上の枝肉を認定したというもの。通常、牛肉は霜降りの入り具合で等級が決まっているが、霜降り具合だけでなく、「脂の質」にこだわったものだそうで、オレイン酸含有量が高い牛肉は融点が低いため、口の中でさらりととけやすい。
そして、締めは「大山町の和梨“王秋”のミルフィーユ」と「とっとり紅茶」。
もちろんプロの手によって様々な食材が魅力的に彩られているということは大きいが、よく知らなかった鳥取にこんなにも「うまいもの」がたくさんあるなんて……。
鳥取の魅力をたくさん発見した1日でした。
(田幸和歌子)