北海道の雪山にも登場！ 美味しさ保証付きカレー

スキーやスノーボードのシーズン本番もまもなく。雪山での楽しみはいろいろあるが、グルメを挙げる人はそれほど多くないのでは。

最近ではスキー場のオリジナルメニューなども登場し、いわゆる“ゲレ食”も充実しつつあるが、ちょっと前までは「スキー場のゲレ食は美味しくない」というのが通説だった。

そんなイメージを覆すべく、福島県のアルツ磐梯スキー場で2003年から販売されているのが「美味しさ保証付きカレー」。カレーといえば、ラーメンと並んでゲレ食の定番メニューだが、そこらへんのカレーとはまったくの別物。美味しくなかったら、料金を返すという自信たっぷりのメニューなのだ。

いまでこそ、料金保証はレストランの料理だけでなく、さまざまな商品で見かけるが、8年前、しかもゲレ食ではかなりのインパクトだった。そんな「美味しさ保証付きカレー」が、ついに北海道にも上陸。アルツ磐梯と同じ星野リゾートが経営する北海道の山岳リゾート「星野リゾート トマム」のゲレンデレストランで今年12月から提供がスタートするという。

名前こそアルツ磐梯と同じ「美味しさ保証付きカレー」だが、中身はトマム用に開発されたご当地仕立て。ベースは野菜カレーで、甘口・辛口のチョイスが可能。トッピングのバリエーションも豊富で、スタッフのイチオシは甘辛い特製タレと柔らかい肉のコンビネーションがクセになる豚角煮。道産のバルナバソーセージやチーズなど、北海道ならではの素材がトッピングできるのも特長だ。

同社では、ゲレンデレストランでは「パワーチャージ」を提供するべきだと考え、体が温まるもの、すぐパワーになるものをメニュー構成のキーポイントにしているそう。トマムでは、福神漬けやらっきょうのトッピングコーナーと一緒に、“しょうがの特製コンソメスープ”も用意するとのこと。カレーと一緒に味わえば、冷えた体が芯からあたたまりそうだ。

ところで、すでに実施しているアルツ磐梯での評判が気になる人もいるだろう。同社の担当者によれば、実際の返金要望は初年度6万食のうち、4〜5件程度だったそう。これでもかなり少ないと思うが、昨年、味に改良を加えたところ、顧客満足度はさらにアップ。今年はカレー総合研究所と共同開発をおこない、ルーにさらなる素材感を出しているそうだ。

アクティブに楽しむには欠かせないゲレ食。保証された美味しさは、ぜひ自分の舌で確かめてみてください。
（古屋江美子）