自分の声に自信がある人は、全体のわずか26.6%。

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仕事柄、取材時にICレコーダーで録音した自分の声を聞き返すことが多い。はっきり言って、ロクな声をしていないのだ。落ち着きがないというか、ガキっぽいというか、癒されないというか……。それどころか、キンキンしてる。自分が女性だったら、絶対にグッとこない。
ただ、周囲に聞くと自分の声に自信を持っている人は少数派らしく。みんな、“いい声”を望んではいるだろうけども。

そして、ここに面白いデータを発見! 『健康のど飴シリーズ』を販売するカンロが、同シリーズ30周年を記念して「声に関する調査」(20〜50代の男女各100人、計800人を対象)を実施したのだ。この調査によって浮かび上がった事実がなかなかに興味深いので、皆さんにご紹介したいと思います。

まずはじめに、「声がいいと得することがあると思いますか」という質問。これについては、全体の87.9%の人が「そう思う」(「とてもそう思う」が32.4%、「ややそう思う」が55.5%)と回答している。男女別でみると、特に女性は91.8%の人が得と考えているようだ(「とてもそう思う」が33.0%、「ややそう思う」が58.8%)。女性とのコミュニケーションでは、やはり声が大きく作用するのだな……。

続いて、「声がいい人は仕事ができそうな印象がありますか?」という具体的な問いかけも行われた。結果、「そう思う」と回答した方は71.5%(「とてもそう思う」が19.8%、「ややそう思う」が51.7%)にものぼった模様。交渉事など対人関係が重要なビジネスの場において、声の影響は大きいのだろう。

では、もっと踏み込んで「仕事に役立つ声はどのような声だと思いますか」という質問も。こちらは“男性の声”と“女性の声”でそれぞれに集計しているものの、男女ともに1位となったのは「通る声」(“男性の声”76.9%、“女性の声”65.3%)。また、2位も男女ともに「落ち着いた声」(“男性の声”72.5%、“女性の声”63.0%)がランクイン。
だが3位になって、ようやく男女が分かれた。男性の仕事に役立つ声、第3位は「大きい声」(42.0%)。一方、女性の仕事に役立つ声の3位は「透き通った声」(58.4%)が挙がっている。あ〜、なるほど。わかります。

ただ、私が本当に気になるのはコッチの質問です。「異性のいい声にキュンとしますか」というクエスチョン。ここでは、全体の76.8%の人が「キュンとする」(「よくある」が21.8%、「たまにある」が55.0%)と回答している。
特に女性に限ると、いい声にキュンとする人は8割を超える結果(「よくある」が24.3%、「たまにある」が56.3%)となっており、異性を振り向かせるためにも“いい声”は役に立つと再認識。

では、もっともっと踏み込んでいきたい。「どんな時に異性の声を意識しますか」(複数回答可)という質問の結果が、堪らなく気になるのです。
まず、女性部門の発表。第1位は「電話のとき」(48.5%)で、第2位は「向かい合って話をしているとき」(45.5%)という結果に。一方、男性部門は1位が「向かい合って話をしているとき」(45.3%)で、2位に「笑い声」(33.8%)がランクイン。
相手の気持ちを掴むためには、「会って話しているとき」の声がもちろん大事。それだけでなく、男性は「電話のとき」に、女性は「笑い声」にも気を配るといいのだろう。

そして、続いて重大な事実を露わにする設問が。「初対面の異性にキュンとするポイントはどこですか」(複数回答可)という、遠慮なしの質問が行われたのだ。結果、男女ともに「顔」(男性:80.5%、女性73.8%)が圧倒的1位を獲得。
注目は、その次の第2位である。男性に関しては、「スタイル」(54.0%)が2位だった。一方、女性の2位には何と「声」(43.3%)がランクイン! やっぱり、“いい声”は得をする……。

そして、次の質問も非常に気になる。「自分の声はいい声だと思いますか」という、最も核心に迫る設問である。
……やはり、みんなそうでもないらしい。自分の声に自信がある人は、全体のわずか26.6%(「とてもそう思う」が4.1%、「ややそう思う」が22.5%)に収まっているのだ。
男女で比較すると、若干女性の方が自信のない傾向が見え、声の重要性がわかっているものの、女性の方が声に自信を持っていないという事実も判明している。

私自身を振り返ると、“声”が魅力的だったからこそ女性に好意を抱いたパターンが確かにあった。声は言うまでもなく重要な項目だと、今噛み締めてます。
だからこそ、うらやましい。私は、彼らに嫉妬している。憧れている。何がうらやましいって、ケンドーコバヤシとか細川俊之みたいな声がうらやましい。
(寺西ジャジューカ)