ウイグル自治区からやってくる一流歌劇団のパフォーマンスを堪能できる。

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新疆(しんきょう)ウイグル自治区は、国土の六分の一を占める中華人民共和国の西端にある自治区である。その領域は、一般に東アジアの一部として定義されるが、場合によっては、中央アジアのトルキスタン地域東部(東トルキスタン)とみなされることもある。

「トルキスタン」とはペルシャ語で『テゥリク(トルコ)の土地』を意味する。新疆ウイグル自治区45%を占めるウイグル族の方々の端正な顔立ちから、新疆ウイグル自治区が古代はシルクロードの要地であり、トルコや西洋の血が彼らに流れていることをうかがい知ることができる。

そんな新疆ウイグル自治区は、歌や踊りの故郷と言われている。ここに居住する各民族は、歌、舞踊、楽器演奏を通じて生活そのものを表現する。

そしてこのたび、中国、新疆ウイグル自治区政府、そして中華人民共和国駐大阪総領事館の後援を得て、ウイグル族のトップ舞踊家たちが、彼らの西域芸術を初披露することになった。

彼らの名前は新疆歌劇団。1949年に設立された中国でユニークなダンスグループである。ウイグル音楽や舞踊を中心に、新疆民族の芸術作品を世界の舞台で演出している。

中国・新疆ウイグル自治区の新疆歌劇団来日公演
開催曜日:2011年11月10日(木曜日)
開催時間:18時30分開演(17時45分開場)
開催場所:大阪市立男女共同参画センター北部館(クレオ大阪北)
入場料:3,500円(前売券3,000円) 館内全席自由

チケットの問い合わせ先
TEL/FAX :06-6345-8578
携帯番号:090-9703-5819
MAIL:yiburayim@yahoo.co.jp
主催:NPO法人座シルクロード

去る夏の8月2日には、エジプトのカイロ歌劇院で特色あふれる踊りや歌を披露し、多くの市民を魅了した。2時間あまりの公演では、ウイグル民族の伝統舞踊である「花のベルト」「美しい娘」「麦西来普」「納格拉」などが披露され、無形文化遺産に認定されているウイグルの伝統楽曲「十二ムカム」も演奏された。その他にも、民族演奏家による手鼓の独奏も行われた。
大阪公演には、歌手のアブドラ・アブドレヒムや、ウイグル舞踊家アマングリ・スディクなど、一流の芸能人がパフォーマンスを披露してくれる予定である。

鮮やかな装と装飾品で着飾って歌って踊る歌劇団は、東洋と西洋を結ぶシルクロードのサウンドや雰囲気を届けてくれるに違いない。とても楽しみである。
(W. Season/studio woofoo)