原子力安全・保安院の会見

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 経済産業省の原子力安全・保安院は2011年9月14日午後に記者会見を行い、同日昼過ぎに内部被ばくの可能性があるとされた福島第1原発の作業員4名とは別に、新たに「内部被ばくの可能性がある作業員が1名、確認されたという情報(が入った)」と発表した。なお、前述の4名については会見途中で、「ホールボディカウンター(体内の放射能物質の量を測定する装置)の結果、内部取り込みはないという判断であると確認した」と速報で発表した。

 原子力安全・保安院の発表によると、その作業員は東電所属の社員で同日、福島第1原発の1〜4号機の仮設の電気設備のパトロールを行っていたという。また作業員の汚染の確認状況について、同院の職員は、

「(作業員が)作業が終了して汚染検査を行ったところ、口周りに放射性物質の付着が認められ、内部取り込みの可能性がありという判断をした」

と語った。さらに同職員は「(今入っている情報は、作業員が)内部取り込みした可能性がありということで、今後ホールボディカウンターをして具体的に内部取り込みがあるかないかという判断をしたいという内容だ」と述べた。

 なお、同日昼過ぎに内部被ばくの可能性があるとされた4名の作業員については、ホールボディカウンターの結果、スクリーニングレベル以下の数値で、「(放射性物質の)内部取り込みはないという判断であると確認した」と発表した。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]「内部被ばくの可能性がある作業員が1名、確認された」から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv63700473?po=newslivedoor&ref=news#51:45
・[ニコニコ生放送]午前に内部被ばくが疑われた作業員についての報告から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv63700473?po=newslivedoor&ref=news#1:04:45

(山下真史)