7日のチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ最終節で、グループBのリヨンがハポエル・テルアビブと対戦、2―2で引き分けた。

 すでに前節でリヨンの決勝トーナメント進出は決まっていたが、同組のもう一試合、ベンフィカ対シャルケの結果次第では首位突破の可能性もあった。結局、シャルケが勝ったために2位通過に変わりはなかったが、終始優勢に試合を進めただけに悔いが残る一戦だった。

 とくに前半から後半序盤にかけて、MFマクーンとFWゴミスがそれぞれ2度にわたって決定的なチャンスを逸したのが悔やまれる。その後62分にリサンドロ・ロペスのゴールで先制したものの、10分も持ちこたえられずに2点を献上し、残り20分は追う展開に。土壇場で新鋭ラカゼットのゴールで辛くも同点に持ち込んだ。

 リヨンにとってCLで初の3連敗は何とか避けられた。3連勝と快調なスタートを切ったあとの3試合は合計で9失点と脆さを出し、決勝Tでグループ首位の強敵とぶつかる不利な状況を招いてしまった。

 組み合わせ抽選会は今月17日。次の相手はハポエルよりはるかに強いのはたしかだが、リヨンにとって期待を抱けるとしたら、7日に欠場したグルキュフとトゥラランが2月に揃って本調子を取り戻すことだろう。W杯で受けたショックがまだ癒えないのか、この中盤の攻守の要が本来の力を発揮する姿は、今シーズンまだ見られていないのが現状だ。