CL対アヤックス戦。敵地に乗り込んだR・マドリーは、ケディラ、イグアイン、カルバーリョ、ペペ、ディ・マリアなどスタメンメンバーを休ませ試合に臨んだ。前半から試合を優位に進めるR・マドリーは、ベンゼマ、アルベロアのゴールで前半を折り返す。

 後半もゲームを支配したR・マドリーが、C・ロナウドのPKを含む2ゴールで駄目押し。試合が決まった時点でモウリーニョ監督は巧みな采配を見せた。ベンチに居たサブGKデュデクを呼び何やら指示を出したモウリーニョ監督。その直後、GKデュデクは水を持ち、カシージャスの元へ駆け寄る。

 カシージャスに指示を伝えたデュデク。その後、カシージャスはセルヒオ・ラモスを呼び何やら支持を伝達。その直後、シャビ・アロンソがFKの場面で時間稼ぎにより2枚目のイエローカードで退場。さらにカシージャスに代わりゴールキックを蹴ろうとするセルヒオ・ラモス。こちらも時間稼ぎで2枚目のイエローカードで退場処分となる。

 ベンチでモウリーニョ監督は怒りを表していたが、これは明らかにベスト16に向けて2選手が累積を減らす策略の一つ。次節は出場停止になるが、R・マドリーの決勝トーナメント進出はすでにアヤックスに勝つことで決まっていた。試合後モウリーニョ監督は、「あの退場は良くなかった」と語ったがこれも完全な偽り。デュデク経由の完全なベンチからの指示だった。

 状況に応じた巧みな采配で選手をローテーションするモウリーニョ監督。イエローカードにまで気を利かす徹底ぶりだ。CL勝利で勢いを付け、ついにモウリーニョ監督率いるR・マドリーが、バルセロナで行われるクラシコに乗り込む。

(スペイン通信)