あなたはランチタイムをどのように過ごしていますか。昔は職場の先輩が先導して団体行動している光景をみかけたもの。ところが、最近はマイペースに時間を過ごしたい“おひとりさまランチ派”が急増中。社内の余計な内輪話に関わりたくないなど、職場の人間関係を避ける傾向が出てきました。

 もちろん、群れてランチしている集団がゼロになったわけではありません。ある意味で“二大勢力”になりつつあるランチタイムのスタイルですが、もしお互いが激突したらどのようなことが起こるのでしょうか。今回は、ランチタイムにおける過ごし方のギャップについて考えていきましょう。

 最近は昼時になると、オフィス街でワゴン車を改装したお弁当の販売店舗が軒を連ねるようになりました。カレーや中華、エスニックに加えてハワイのロコモコなど、幅広いバリエーションのテイクアウトメニューが登場しています。

 移動販売とは、調理機器が備えられた専門車で事前につくった温かいお弁当を、オフォスの傍で提供するもの。フランチャイズの仕組みなどもあり、この数年で劇的に増加しました。私が取材で伺った東京国際フォーラム(有楽町)のオフィス前広場には10台ほどのワゴン車が並び、世界各国の料理をお弁当で提供していました。

 こうした「手軽でおいしい」存在がランチ戦争に火をつけたのでしょう。確かに店で食べるより2割くらい安いので大人気。たくさんのビジネスパーソンが並んでお弁当を注文します。

「給料が上がらなくてランチ予算がない。ところが奥さんと共稼ぎなので、移動販売でお弁当買って公園で食べています」

 と、語ってくれたのは、住宅販売会社で営業をしているDさんです。

 アサヒビールのお客様生活文化研究所が実施した『ランチ事情に関する調査』(2009年)の結果によると、1回あたりのランチにかける平均予算は 500円未満が約6割。低価格化は想定した以上でした。

 ちなみに男性から人気のランチメニューは、1位がそば・うどん(40.5%)、2位が40.0%で定食、3位が36.3%でラーメン。女性は1位から順にファミレスメニュー(40.2%)、イタリアン(31.6%)、ファストフード(28.9%)という結果になりました.

 ちなみにお客様と会うのが仕事のDさんは、香辛料のきついメニューは避けて、和風弁当を食べるように心がけているとのこと。いずれにしても都市部のオフィス街は、ランチを食べるために大混雑している飲食店ばかりです。

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